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第11話 もし、やり直せるなら ページ13

ー鬱sideー

俺は、何しよったんやろ...馬鹿みたい
Aともう一度戻りたい
会いたい...

鬱「...A」

もう一度、もう一度だけ
そう思ってAの家に向かった

ーピンポーン

A「はーい」

Aの声が聞こえた...久しぶりに聞いた声...

鬱「ご、ごめん...話したいんやけど...」

A「...鬱」

家から出てきたAは前に会った時より
痩せていて疲れてそうだった

鬱「俺さ...もう一度やり直したい...」

A「...」

鬱「見て...女の子の連絡先はもうない」

Aに本気で惚れてるって
自覚した瞬間、俺は女の子との連絡を切った
だって、必要無いから

鬱「あの...だからもう一度だけチャンスをくれへんか?」

雫で歪む視界...本当に弱いな
女々しくなってまう

A「ほんと...バカ」

鬱「...ぇ」

気づけばAも泣いていた

A「...ねぇ、こっち向いて?」

鬱「何度でも向くよ...俺はAだけを見る」

もう二度と離さない...この可愛いAを
離したくない

A「次は...ないからね?」

そう言って笑った顔は俺が惚れたあの
綺麗な笑顔やった

鬱(シッマ...ありがとう)

ほんまに...感謝しかない
Aを絶対幸せにするから...

俺らは見つめて唇を合わせた




この幸せが一生続くように願って...

終わり→←第10話 最低なチャンス



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作者名:由多 | 作成日時:2018年9月7日 5時

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