No.2 少女ハ目ヲ覚マス ページ4
『わわっ、皆さん強いですねぇ』
少女は赤色の何かを自由自在に操る
マチはそれを避けながらも、念糸を離さない
『!』
「ワタシの勝ちね」
後ろに気配を感じたと思い振り返ればもうそこにはニヤリと笑うフェイタンがいた
フェイは傘の仕込み刀を抜き取り、少女を背中から突き刺した
『…はは、ふつーの刀じゃダメですよ?』
だがそれは少女に貫通せず、刀はぐにゃぐにゃになってしまった
全員がそれを呆然と見る中、少女は愉快そうに笑う
背中からまた赤色の何かが出てきてフェイタンを突き刺そうとしたが、少女はいきなり倒れこむ
「何を手こずらせてるんだ」
クロロは少女に手刀を入れた手をコートの中に入れた
「…団長何いてるか、ほぼワタシが囮になたようなもんよ」
「お前こそ、殺す気満々だったじゃないか。オレは捕まえろと言ったはずだが」
「はいはいもう喧嘩はいいから、早く連れて帰ろーよ」
「デメちゃん、死体を全部吸い込んで」
クロロとフェイタンが喧嘩しそうになってるのをシャルナークが止め、その間にシズクが死体処理をした
マチがその様子を気絶した少女を抱えながら呆れたように見ていた
先程の少女を見た“ド”のつく変態戦闘狂奇術師ヒソカは皆から離れた位置で興奮していた
─────
──
「さっきのって念じゃないんですよね?」
「刃物も銃も効かなくて、再生能力もあって、体から武器を出せる能力だなんてチート過ぎない?」
どんなキツイ制約と誓約にしたんだよ、とシャルナークは呟く
ホームに帰った後も話題は先程の少女についてだ
少女はまだ眠っていて、体を鎖で椅子に縛り付けられている
シズクとシャルナークが少女の念について話している中
いつも仕事が終わったらすぐ帰るヒソカでさえ窓際でトランプを弄りながらニヤニヤと笑っている
その様子を見たマチが壮大に顔を顰めた後、少女に目をやった
白色の髪に白色の肌、長い睫毛に薄い唇、細すぎる体は抱えた時にあまりにも軽すぎるし先程見た人間離れした見た目で本当にこの子は人間かと疑った
「団長、なんだぁそいつ」
盗みを終えた他のメンバーが帰ってきた
椅子に縛られている少女を見て不思議そうに聞いてくる
「さっき捕まえたんだ。どうも興味深くてな」
クロロはニヤリと笑いながら答えた
帰ってきたメンバーは頭にハテナを浮かべながら少女を見る
すると少女は少し目を開けたあと瞬きをして大きな目を開ける
『…ここ、どこです?』
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ササク(プロフ) - HUNTER×HUNTERと東京喰種二つとも大好きな作品なんですが、まさかクロスオーバーが読めるとは思ってなかったんで今めっちゃテンション上がってます!あと、作者さんの書く文章と内容が素晴らしくて性癖にキますねw応援してます❕ (2023年2月15日 19時) (レス) id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年5月9日 8時