No.11 嬉シクナイ光景 ページ13
「グール…2人だけじゃないんだね」
「うん。親父も仕事中に見たって言ってたし」
2人がグールについて話す中、Aは目を覚ました
頭がぼーっとしていたが何故自分は今この前別れを告げた男に抱えられているのかを思い出す
『(黒髪サンに話しかけられて、気絶させられて…)』
そこからは思い出せなかった。目線だけを動かして周りを見るも、この2人の男以外はいないから金木とも離れてしまったのか、と眉を少しだけ寄せる
「あ、起きた？」
『…誘拐はダメですよ』
「そんなのボク達気にしないから♡」
いや気にしろや、とツッコミを入れたいとこだがここには常識のある者などいなかった
Aは口元は笑っているが目は全く笑っていない
『出来ればもとの場所に戻して欲しいですねぇ』
「んー、ボクがわざわざイルミにまで依頼したんだから、無理だと思うなぁ」
『あのときのオニーサン…』
Aは直ぐにあの時の自分を捕まえれたら拷問をしてもいい、と言ったことを思い出す
だがヒソカはそんなことはどうでもいいから覚えていなかった
「ボクねぇ、初めて見た時から君のことが気になって気になって仕方なかったんだ…」
『……』
「…そういうのいいから、要件言ってあげなよ」
寒気のするヒソカの言い方に固まったAを見てイルミは流石に可哀想だと思ったのかAに助け舟を出す
「旅団に君を取られたくないし、ボク、君のこと沢山知りたいからさ、君のことをもっともっとボクに教えてくれないかい？」
「…要するにグールのことについて教えろって事だよ」
イルミは呆れたようにヒソカの口説き文句のような言葉を訳す
Aは暫く固まった後、数回瞬きをして口を開いた
『…いいですよ、その代わりケンも連れて来てください。ボク1人じゃ説明できないです』
Aがそういうと金木を見たことはあるが名前を知らないヒソカが不思議そうに聞く
「ケンって？」
『男の子のほうです』
「…なんで君は彼をファミリーネームで呼ぶの？付き合い長そうなのに」
『？ 金木研、ですけど…ファミリーネームって苗字のことです？金木がファミリーネームで、研が名前ですよ？』
「なんだかジャポンみたいだね」
『なんですかそのジャパンもどきみたいなの』
冷静に返したAだが暫くするとどんどん顔を無表情に変えていく
それを見て不思議に思った2人だが、最終的に眉間に皺を寄せたAが呟いた
『…いい加減お姫様抱っこやめてくださいです』
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ササク(プロフ) - HUNTER×HUNTERと東京喰種二つとも大好きな作品なんですが、まさかクロスオーバーが読めるとは思ってなかったんで今めっちゃテンション上がってます！あと、作者さんの書く文章と内容が素晴らしくて性癖にキますねw応援してます❕ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年5月9日 8時
