出来損ない主様 ページ43
ー木崎
私が途端に大声を上げて、その場が凍りついた
木崎｢全部、全部…私が悪いの
短刀折ってから、あの子達を見るのが怖くなって
本丸内でも避け続けていたし、怪我をしている事にも気付いていたのに
私が、…私が臆病者だっただけなの｣
プライドが高く、泣き顔なんて誰にも見せた事がなかったのに
今の私は情けなく涙をこぼす
木崎｢政府に言えなかったのは…、優秀優秀と期待されている私が刀剣破壊だなんて 言い出せなかったの｣
『どうしてなんだ！！！俺はお前を優秀に育て上げたはずなのに！！！』
幼き頃、父に言われた事が頭に過ぎった
木崎｢っ私が優秀じゃなくなったら、誰も私の事なんて見てくれないじゃない！！！
鶴丸も、鶯丸も三日月も…私の事なんて、｣
．
．
．
『貴女が僕の新しい主君ですか。末永くお仕えします』
『そう……まぁ精々折れないように頑張ることね』
．
『せめて……魂魄なりとも…
主君の、守りに…！！』
木崎｢誰も！！あの子みたいに私を見てくれない！！
あの子だって、末永くお仕えするって言ったのに勝手に私の前から居なくなって！！｣
今の私の顔は本当に酷いだろう
顔を手で覆っていても分かる、私の本丸の刀達が集まってきている
｢主君｣
ふと、あの子の声が聞こえて顔を上げた
木崎｢ひら、の…｣
あの子と1番と言っていいほど仲の良かった平野が軽傷のまま立っていた
平野｢泣かないでください、主君。僕達の主である貴方に泣かれては困るんです、ほら｣
平野の視線を辿ると、私の本丸にいる短刀達が心配そうにこっちを見ていた
今剣 ｢あるじさまっ、ぼくたち…あるじさまになにかわるいことしましたか…？｣
秋田｢主君の気に障るような事を致したのなら、すみません…｣
乱｢僕は、悪い子なの…？｣
厚｢泣かないでくれよ大将、別嬪な顔が台無しだぜ？｣
木崎｢皆、｣
ごめん、ごめんなさい
木崎｢う、あぁ…ごめんなさい、ごめんなさい…！！
私がいけないの、！！あああああああ！！！｣
その時の私はプライドも何もなくなって
涙が溢れ出て、顔がぐちゃぐちゃになるのも気にしなかった
ただ、飛び込んできた短刀達を抱きしめる手には力を入れていた
『主君…次に巡るときは…どうか、主君の元に仕えさせて下さいね』
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月28日 6時) (
レス) @page10 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
愛瑠(プロフ) - この作品pixivにありませんでしたか？ (2018年2月14日 21時) (レス) id: 0690eea080 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - あ、なるほどそういうことだったんですね。誤解すみません (2015年8月23日 7時) (レス) id: e3d4af0da7 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - あのセリフだと平野君ではなく前田君ですよ (2015年8月22日 19時) (レス) id: e3d4af0da7 (このIDを非表示/違反報告)
まろん＠苗(プロフ) - ちょっと壊れてるアニキ・・・・アリだ!!(( (2015年8月21日 22時) (レス) id: c9854da363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馴れ合うつもりはない。 | 作成日時：2015年7月23日 4時
