緊張 ページ10
「、、、、、、かわええな」
「、、、、、、え?」
かわええな、と、侑くんが言った。声は小さかった。それでも、ちゃんとはっきりと。
か、可愛い、、、!?
急激に顔が熱を持ち、ぼぼぼっと赤くなっていくのがわかる。
可愛いって、、、、、、今の?壁にぶつかったとこ!?
いやややや!壁にぶつかって可愛いは、だいぶフィルターかかってます‼︎
「な、何が?」
できるだけ平静を装って、侑くんを見上げる。
声は上ずってるし、目を合わせることすらも難しい。
「え!?んや、、、」
侑くんは一瞬だけ私の方を見て、そのあとはぷいと前を向いてしまった。
私が可愛い、って言ったわけではない、、、?
自分の容姿に自信を持っているわけではないけど、ちょっと寂しいかも。
「、、、、、、、、、、、、」
沈黙が続く。
あの時の侑くんの発言が気になるけれど、簡単に訊けるような雰囲気でもなかった。
ふいに、侑くんが重々しく口を開いた。
「、、、、、、今、かわええって、言ったの」
「、、、、、、うん」
途切れ途切れの言葉に、優しく頷く。
「、、、、、、Aちゃんの、ことやから」
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瑞璃(プロフ) - ランキング載りおめでとうございます!!!2人の絡みが面白くて,読みながら笑ってしまったり…。幸せな気分になれました!これからも頑張って下さい! (2021年10月16日 15時) (レス) id: c5df66a723 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年9月26日 11時