人間不信の少女が日本代表になり、世界へ行くそうです２【オリオンの刻印】 (ページ7)

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55.雷門夏未ページ7

Aside

前半が終了し、私達はベンチへ戻った。そこには見ない顔の人がいた。私に気付いたのか私のとこに近寄って来た。

雷門「あなたがAさんね。私は雷門夏未といいます」

『私に何の用だ？』

雷門「さっきどうやってヒプノシスを見破ったの？」

ヒプノシス？頭の中でヒプノシス、ヒプノシス、ヒプノシス...と唱えた。

『....もしかしてアイツらが使ってた催眠術か？』

雷門「そうよ」

どうやらオーストラリアが使ってたあの催眠術のことらしい。

『....アイツらの腕の動きが怪しく思っただけだ』

そう言って去ろうとそうとあるものに目が止まった。

『あっ団子』

なんとベンチに三色団子があった。

雷門「あら？食べたいの？」

『....いえ結構』

このときの私の内心....

『(な、何でここに有名な和菓子職人が作った三色団子が⁉︎あれ一度でもいいから食べてみたかったんだよね〜！でも私がスイーツを口にした時はいつもポーカルフェイスが崩れてしまう....食べたいけどどうすれば良いんだ〜！)』

私の頭はすでに三色団子のことでいっぱいだった。