転生物語54 特別編：理由 ページ18
これは、ある小さな島で起こった小さな事件。
だがこれが、少年を180°変える、この世界にとってはある大きな分岐点となる事件。
「はぁ.........はぁはぁ.................っ！」
「はぁはぁ...ぁ.................！！！」
「はぁ.........！！ゴン！止まっちゃダメ！早く！」
とある廃墟の中を
「う.........はぁはぁ.........ん！！」
...
ゴンが島の住んでいる反対側まで行ける道を見つけたと言ってきた。
ゴンが行くと言うので私もついて行った
そう、それがいけなかった
私のすべきは止めることだったんだ。
...
「すっごいね〜！」
「廃墟がいっぱい.........大丈夫なのかなここ」
そんな会話だったと思う
そんな中、アイツらは現れた
「！！あそこだ！」
「いたぞ！」
後で聞いた話だと、そこの方では人攫いが多く出ていたのだそう
女性ばかりを狙っていた
そいつらに、目をつけられたのだ。
逃げ込んだのはさっき見かけた廃墟だった
その当時は必死で分からなかったけど
廃墟の中を駆け回る2人と大人達
人数的にも、腕力的にも大人達より劣っていたが、それでも逃げきれていたのはAの心理的誘導と、
子供ならではのすばしっこさと小ささのおかげだったと言える
それでも追い詰められはするもので、
「はぁはぁ......................うそ....」
「はぁはぁ.................？はぁはぁ」
逃げ回り、隠れるように入った部屋、ひとつの窓と小さな、子供ひとりはいれるほどのタンスのみ
それでも、ほかの部屋よりよほど生活感のある部屋だった
飛び込んだ部屋を見て、Aは絶望した声で呟いた
そして言ったんだ
「いい？アイツらの声がどれだけ聞こえても声を出しちゃダメ
300数えてから出てくるの」
「.........え？.................A、どこ行くの？」
どれだけ聞いてもAは無視して続けた
「ここへ来る道は覚えてるよね？この建物から出たらすぐに走って家に帰るの。
そしてミトさんに伝えて。
『人攫いにあった。まだ島から出てないから探して』って
出来るよね？」
「.........う、うん」
そしてAはタンスの扉を閉めた
オレを安心させようとして、
大丈夫だよ？って笑ってオレの頭を撫でて
ほんとは、少し震えてたくせに
知ってたんだよ？
それでも馬鹿なオレは何も出来ず、タンスの中でひとり、数を数え始めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みな - おもシロイデス!!!!更新楽しみです!!! (2020年11月18日 16時) (
レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
Akane(プロフ) - とても面白いです!! 続き待ってます!! (2020年4月1日 14時) (レス) id: feea19a904 (このIDを非表示/違反報告)
悠佳(プロフ) - 初めまして!とても楽しんで読ませて頂いてます。勝手に描いてしまって申し訳ないのですが、私のイラスト集でこの作品の夢主ちゃんを描かせていただきました！シリーズ最初の設定2でイメ画募集中とあったので描いてしまったのであります。もしよければ見てください！ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 378e9b06a8 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ます！これからも頑張ってください！ (2018年10月9日 15時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 読み返しで読んでも面白いですね！更新頑張ってください！待ってます！あと、58話がおそらく、ごめんなさいがめごんなさいになってて誤字かな？とおもいます！あと、何話か覚えてないんですが続編の前の二次試験の所でもたしか、ありがとうがありあとうになってたと思い (2018年10月9日 15時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさと | 作成日時：2017年9月28日 23時
