【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ43)

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32. 漢江ページ43

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漢江に到着して、川沿いをオッパと歩き始めた

人々は食べ歩きしたり、芝生に寝そべったりしてる

さりげなくオッパは手を繋いできて、少しびっくりした

前の関係に少しずつ戻りつつある気がした

「何か食べよう」

近くのトッポギを売ってるお店まで行って、２つ買ってきてくれる

『あ、お金。何円でしたか？』

「そんな他人行儀なのはやめろよ。俺が払うのは当たり前なんだから」

『でも…』

おごってもらうのは当たり前みたいに思いたくない

「一緒にいて俺を楽しませてくれてありがとう、その気持ちだと思って？」

それはこっちのセリフだ

２人でベンチに座って川を眺めながらもぐもぐ食べた

「この3ヶ月間、俺のことひどい男だと思った？」

『えー、そうですね

オッパってこんなに冷たい人だったんだと思いましたよ

いくら記憶なくなったって少しは優しくしてくれてもいいんじゃないかって』

「はは、本当にごめんって

冷たくする側もまじで辛かったよ」

冷たくされた側も辛かったし

『正直に言っていいですか？』

「うん。受け止める」

オッパは胸をはる素振りをした

『私も結構危険な目にあってそれでも人質先でオッパの容体が心配だったし、皆さんが助けてくれてやっとオッパに会えて意識が戻ったと思ったら赤の他人みたいに扱われて本当に辛かったんですからね？

病院で2回目に会った時も相変わらず冷たくて辛かった。

でもバーで会えた時は嬉しいって思ってしまったし…』

あれ？また泣いちゃってる…？

オッパはぎゅっと抱きしめて私の泣き顔を隠してくれた

「俺も会えて嬉しかったよ

一緒に年越しできたのも嬉しかった」

声を出さずに、オッパの胸と腕の間でこくこく頷いた

「俺は本当にひどいことをした

それでもまた一緒にいてくれてありがとう

もう二度とあんなことしない」

「それと、二度と危険な目に合わせない

絶対に守る」

おでこにちゅっとキスしてきた

『ふふ、ありがとうございます』

さむっ

夕方の風がびゅっと吹いて、オッパの腕の中で身震いしてしまった

「寒い？もう帰ろっか」

『うん』

オッパは風を受け止めてくれたから寒いはずなのに

そんな素振りなく気をつかってくれるんだ

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