【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ42)

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『じゃあなんでその嘘を正直に告白したんですか…？』

「俺、どうしてもAちゃんと離れられないんだよ

離れてる間せっかく覚悟を決めたのに大晦日にまた会って、何かがぷつんと切れたんだ」

オッパはハグをやめて、真っ直ぐに私を見つめてそう言った

「こんな自分勝手に傷つけて、本当にごめん

……許せないのは分かってるけど、Aちゃんが嫌じゃなかったらまた一緒にいたい

Aちゃんが嫌だったら、もし嫌になったら…もうそれは止めない」

『…嫌じゃないです。また一緒にいたいです』

きっと他の人には"自分を傷つけた人とはもう付き合うな"って言われるんだろうな

でもオッパが私を想ってしてくれたことだから

もういいや

「よかったぁ……」

『んっ？』

唇には熱くて柔らかい感触

優しくキスされた

腰に手を回されてぎゅっと抱きしめられて、更に距離が近くなる

「いろいろ我慢してたからもういいよね？」

鼻をすりすりしながらそう言われた

いろいろ我慢って…

想像したら顔が一気に熱くなった気がする…！

「ふふ、Aちゃん顔赤いよ？かわいい」

久しぶりのオッパの余裕そうな感じについていけない

『あ、あの！服、変えてくれたのはありがたいんですけど恥ずかしいからしなくてもよかったのに…』

「でも昨日の服シワが寄っちゃいそうだったよ？

大丈夫だよ、やましいことはしてない。我慢したから」

今聞き捨てならないこと聞いた気がする

「それよりさ2人でどこか行かない？」

『行きたいです！あ、でも服』

「あちゃー洗濯しちゃったー。乾くの待たないとねー」

めちゃくちゃ棒読みなんだけど

「でも乾くの待てないしなー

…あ、いい服着てるじゃん！」

『………』

すごくわざとらしくそう言って、私が着てる服を指差した

いわゆるオッパのトレーナー

すごく大きくてダボダボだし、下の半ズボンは手で支えてないとすぐにずれ落ちそうになる

『一旦家帰って服着替えていいですか？』

「いやだ。待てない」

この人本当にヤクザなの？

「じゃあ、ハンガンを散歩しようよ

それだったらその服でも大丈夫だよ」

『まあ、それなら…』

「あとその手どけてよ」

オッパはズボンが落ちないよう支えていた私の手を指差してそう言った