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『あれ？』
私、今見慣れた寝室にいる
オッパと同棲してた時の寝室
服はオッパのスウェットだし
『え、まさか』
まさかオッパが服を着せたの？
しかも下着まで…？！
『よかった〜』
急いで下着を確認すると、昨日のまんまで安心した
でも記憶が戻っても戻っていなくても普通に服変えられたのは恥ずかしいし
これ大丈夫だよね…？親切心だよね…？
もしかして昨日(正確には今日)車で5秒目をつむったつもりがそのまま寝落ちしてオッパに運ばれたのかな
昨日オッパの車に乗って少し話して以降の記憶が全く無い
別にお酒とか飲んでなかったから、眠すぎて寝落ちしちゃったんだ…
久しぶりに会えて、しかもいつも通りに接してもらえたのに寝ちゃうとか私って案外神経図太かったんだ
今何時なんだろう
結構カーテンから漏れる光は明るい
『？！』
ベッドの隣を確認するとオッパはいないけど隣の枕はへこんでて、ダブルサイズの掛け布団も隣のところが崩れてる
このシチュエーションを何回も経験したから私には分かる
添い寝してたんだ…
今絶対顔赤い…
急に恥ずかしくなっちゃった…
でもよく考えたらこの家にベッドはこれしかなかったら確かに寝るのはここしかない
布団も枕も同棲してたときのそのままで、時がとまってるようだった
『あれ、』
ベッドの隣のミニテーブルにメモが置いてある
【起きたらリビングにきて】
綺麗な字でシンプルにそう書いてあった
今からリビングに行けってことだよね？
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「おはよう」
オッパは足を組んでコーヒーを飲んでた
『おはようございます…』
昔と何も変わらない朝のよう
『あの、昨晩は寝てしまってごめんなさい
起こしてくれてもよかったのに…』
「疲れてるみたいだったから起こさなかった」
疲れてたのお見通しだったんだ
「ここ座ってて」
オッパの目の前の椅子、いわゆる昔の私の定位置を指差されて、大人しく座った
ここを指差したってことはーって少し期待してしまう
オッパは椅子から立って、キッチンまで歩いて行った
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作者名：もか | 作成日時：2024年3月13日 20時
