【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ31)

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28. ピアノページ31

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私が目の当たりにしている光景は、ピアノとそれを弾くチャニョルさん

バーの隅にあるピアノを弾きたいとチャニョルさんが言うと、ミンソクさんもぜひぜひと承諾した

素人でも分かるくらいすごく上手

実家が極道とか関係ないんだ

ジャズ調の曲を弾いてて、このバーの雰囲気とすごくマッチしている

ピアノの音一粒一粒はもちろん、ピアノと一体化している彼に圧倒されて、惹かれるようだった

なんというか手の動きが洗練されていて、動作すら美しい感じ

ここにいる人みんな男女関係なく聴き入っている

チャニョルさんが最後を弾き終えて、にこりと一礼すると拍手が起きた

お客さんたちみんなが圧倒される…

す、すごい

まだあの音の余韻に浸ってる

これで本業ヤクザってギャップもすごい

「どうだった？」

『え？』

目の前にはチャニョルさんの顔

いつの間にか近くに来てたみたい

「ずっと視線感じてたよ

ちょっとは俺を意識してくれた？」

『な、なんですか？』

何を言ってるの？

『え…』

手を触れられてびっくりしちゃった

でも、前みたいな抵抗心は無い

「抵抗しないんだね」

その言葉に含む意味に気づいてしまった

前に感じていた嫌悪感が薄れている

チャニョルさんの立ち居振る舞いと、さっきのギャップのせいで

けど、私がここにいるもとの原因は彼なんだということを忘れてはいない

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チャニョルさんはピアノを弾いたあと、普通にカウンターに座ってミンソクさんとお話していた

その間も、他のお客さんの視線を一身に浴びてる

そうだよね。見目良くてこんなピアノも上手かったらみんな惹かれちゃうよね

MS「お前ここにそんなに来て大丈夫なの？立場的に」

CY「いやー危険あるけど来ちゃうんだよね」

え、目が合った

MS「そんなに音楽得意ならヤクザやめて音楽家になったら？ギターもできるんだろ？」

CY「んーやめとく」

2人はずっと笑い合ってる

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