【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ30)

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「あの時は薬とか組員が暗殺されたりとか、あいつの周りでひどい事件がたくさんあったんだよ、本当に。

あいつは義理堅いから親の名にそんな泥は塗りたくないって、責任を引き受けたんだ

やるからには完壁主義だから大学も忙しいのに全部こなしてた

でも、あんな若くて真っ直ぐな男にそれはむごすぎた」

オッパはそんなこと一切見せてこなかった

ずっと隠してたんだ

きっと、私を不安にさせないため、巻き込まないためだったんだろう

「それからはもう酒と煙草に溺れて。

こいつをなんとかこの闇から抜け出してやりたいっていうときにガラッと変わったんだよ

ちょうど今年の4月くらいに」

今年の4月って…

「なにかあった？って聞いたら"可愛い女の子がいる"、"付き合えた"、"同棲始めた"、"旅行計画してる"、"あの子のおかげで頑張れる"って楽しそうな顔で話しててね。

こいつってこんなに純粋な心を持ってたんだってその時は思ったよ」

自然と涙が出てしまった

「Aちゃん？！大丈夫…？」

『はい…ありがとうございます…』

「………やっぱりAちゃんがセフンの彼女だったんだね」

ミンソクさんは優しい顔してる

「何か辛いことがあったんでしょ？愚痴の捨て所でいいからその気になったらいつでも気軽に話してね。

俺がもしかしたら力になれることかもしれない

セフンを変えてくれた女の子だから、俺も力になりたい」

『………あの、相談してもいいですか…？』

ミンソクさんなら、何かいい道を示してくれそう

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『もうその時には嫌われてました

だからオッパはこの店にはもう来ないと思います』

「なるほどね」

ここまでに至った全ての経緯を話した

「でも、俺的にはセフンがAちゃんに嫌悪感を抱いてるようには見えなかったけどな」

『え？』

「長年の付き合いだから分かる。すぐにニヤけて人中伸びてた」

『そんなことないと思いますけど』

「そんなことある」

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そうこうしているうちに開店時間になり、お客さんもぞろぞろと入ってきた

「お、いらっしゃい」

　

22時を過ぎたころ、チャニョルさんが来店した

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