【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ29)

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YOU side

ここで働いて１か月が過ぎた

まだまだ未熟なところはあるけど、だいぶこの仕事には慣れた

多分前の仕事より私にあっている

それと、ミンソクさんが優しすぎてたくさん助け舟を出してくれるの

あれからチャニョルさんは何度かこのバーに来たけど、オッパは一度も来ない

まあ私がいたら嫌なんだろうな

「あれから全然セフン来ないな」

『そうですね』

開店前

ミンソクさんと準備中に世間話をするのが恒例になっていた

この繁華街のどの店で何があったとか、ちょっとした出来事とか

今日、突然オッパの話がきてびっくりしちゃった

「Aちゃんってセフンと知り合いだったんだね～」

『はい』

知り合いとかの関係ではない

じゃあ元カレっていう関係性？

「どんな関係だったのか教えてもらってもいい？

失礼じゃなければ」

『っ…』

「あ、ごめん！言いにくかったら言わなくていいよ！

ただね、これだけは聞いて欲しい」

ミンソクさんの目、急に真剣な目になった…

「大晦日にあいつが来たでしょ？

その時、セフンもAちゃんも何か2人だけの空気があって俺の入る幕じゃないと思ったんだよね」

ミンソクさんと妹さんの電話、長いと思ってたけど本当はただ戻ってこなかっただけなのかも、とふと思った

「それで、Aちゃんがセフンの彼女なのかなって思ったんだよ

あいつここに来てしょっちゅう同棲中の彼女の話をしてた

あと、彼女さんの写真を見せてもらったことがあるけどAちゃんにそっくりだった」

え、写真見せてたんだ

「けど2人はあの日初対面のように振る舞ってたから、2人が本当に付き合ってたとしたら何かあったのかなって思った

でもセフンの彼女さんがセフンを変えたのは事実だし、その人にお礼を言いたいと思ってた」

『セフンさんを変えた…？』

ミンソクさんは綺麗な目で私を見つめて、話を続けた

「あいつ、ずっと死んだ目をしてたんだよ

大学では表の顔でいるけど、ヤクザになった途端この世の汚い部分を知り尽くしてしまったんだ」

ミンソクさん、オッパがヤクザなの知ってたんだ

私が思っていた以上に、この男の人はオッパをよく知ってるのかもしれない

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