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ふと感じた
この決断がこいつを変えるんだと
ここでの決断で将来が大きく変わる気がした
こいつに言ったら大袈裟だと笑われるかもしれないが
ここが人生の割れ目な気がする
セフンにとっても、Aちゃんにとっても
KI「そこはもう俺が口を挟むことじゃない」
セフンは途方に暮れた子どもみたいな顔をしている
KI「けどこれだけは言える
お前はさ、ヤクザをしている時は"ヤクザ"っていう仮面があるからちゃんと仕事できるじゃん」
SE「うん」
KI「けど今みたいなヤクザをしてないときのお前は何？
しっかり"自分"っていうものを持ってる？」
SE「いや………どうなんだろう」
セフンの目は少しずつ光を帯びつつある
SE「俺のせいで彼女を事件に巻き込んだのは事実だし、守れなかったのも事実なんだよ。
それで彼女の中からヤクザの俺を消そうとした。
それが彼女に最善だと思ってた。
けど会えたらまだすごく嬉しいし理性と本能が葛藤してる。
母さんにダメ出しくらって、"オセフン"が目指すべきところが分かってきた気がする」
そうだよ。それだよ
どう転ぶかは分からないが、自分自身が何をすべきか見つけれたならそれでいい
KI「そういえば、Aさんがいたバーにチャニョル来てたらしいよ」
SE「なんで知ってんだよそんなこと」
KI「さっき組員から聞いた」
SE「俺らさ、4年間せっかく経営学部いたんだからそろそろ力発揮しなきゃじゃね？」
KI「…俺本当は文学部行きたかったけどね」
なんかこいつ悪いこと企んでそう
ていうか今までの経営の腕は本調子じゃなかったのか
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作者名：もか | 作成日時：2024年3月13日 20時
