【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ23)

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25. 大晦日ページ23

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今日はいよいよ大晦日だ

ということは、年越しもここでするというわけで

「Aちゃん、何回も言うけどありがとう。こんな大晦日に」

『全然大丈夫ですよ！暇だったんだし』

この茶番も何回したんだろう

『でも、なんで大晦日も正月もお店を閉めないんですか？』

失礼なのは承知だけど、純粋に気になっていたことだった

「それはね。サービス精神だよ

この店が開いてたら寂しく年越ししたくない人はここに来たらいいじゃん？

あー、来たわ。そういう客」

ドアのベルがカランカランと鳴った

見てみるとそこにはオッパがいた

【25. 大晦日】

『オッパ………』

MS「どうしたの？Aちゃんセフンと知り合い？」

なんて言えばいいんだろう

MS「そういえばあいつだよ

酒に詳しい常連」

オッパは一瞬私の方をちらっと見て、なにもなかったかのようにカウンター席に座った

そうだよね。もうオッパにとっては赤の他人だよね…

SE「ヒョン、いつもの」

MS「はーい」

私だけが意識してるみたいで

まあ実際それはそうなんだけど

ミンソクさんとオッパがなんかのお酒について話してるなか、私はずっと氷を削ってた

これも立派なお仕事

氷を綺麗に削るとお酒が美しく見えるし、氷がお酒の色で宝石みたいに見える

楽しいけど冷たいのがこの作業の難点かな

SE「俺、一服してきます」

オッパはミンソクさんにそう言って一旦ここから出ていった

コートやバッグ、スマホは置いたまんま

MS「あいつ不用心だね～」

『そうですね』

一瞬光が視界に入って見てみると、オッパのスマホだった

通知が来ていてロック画面が光っていたんだ

『え…』

待ち受けの壁紙が変わってない

私の寝顔を隠し撮りした時のまんまだ

数分後

MS「お、おかえり～。煙草どうだった？」

SE「煙草にどうもこうもないですよ」

そう言ってまたカウンターの端っこの席に座った

その一連の動きから目が離せない

『オッパ…』

声に出してしまった

これが何の感情なのか分からない

少しの期待？切なさ？

MS「ん？どうしたの？」

そうだったんだ。ここじゃミンソクさんもオッパだ

けどセフンさんの方のオッパからも見られてる気がする

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