【EXO】白龍ーーーsehun 2 (ページ13)

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「そんなことがあったなんて知らなかった…

Aちゃんよく耐えたね」

もうぎりぎりで耐えてる、あとちょっとで壊れちゃいそうっていうところでママに慰めてもらえてよかった

「でも、セフンさんはAちゃんに一目惚れだったんでしょう？」

『なんでそんなこと…？』

「セフンさんがAちゃんが仕事始めて2回目の来店のとき"この子に一目惚れした、いくらでも払うから次からこの子以外出さないでほしい"って言われたもの。そんな大胆なこと言うお客様初めてよ」

そうだったの…

「一目惚れだったってことはいくら記憶を失っててもAちゃんにまた一目惚れするはずじゃない？

記憶喪失になって女性の好みががらっと変わることなんてある？」

『確かに…』

「目が覚めた後いくらか会話しても冷たくされたの？」

『そうですね』

思い出すだけでいや

もともと女性に冷たいって聞いてたけど、あそこまで冷たくされると思ってなかった

「なんだか不自然ね。一目惚れするくらいの容姿なのにそれでも冷たくされたのね…

一目惚れだというのは嘘だったのかしら」

ママのさりげない言葉がぐさっときた

「じゃあこれからどうするの？」

『んーーー、タイミングを見計らって記憶が戻ってもらえるよう努力したいなーって感じです…』

「ほぼ無計画な感じね…」

『はは…』

いや笑えない

「またここで働く？前のアパートに住んで」

『ありがたいんですけど、悩みますね』

ここのお客さんお別れを告げたからなんだか復活してたら気まづい

社交的な人なら何も気にせず復活できるんだろうけど私は無理だ

『やっぱりやめときます。ちょっと気まずすぎる』

「Aちゃんならそう言うと思ったわ

じゃあ知り合いのお店で働いてみる？バーなんだけど」

『え、また大人な感じの所ですか？』

「いやー、純粋に音楽とお酒を楽しむための店みたいよ。お酒を入れるだけなんだけど助手が必要って言ってたからちょうどいいと思うわ」

なんか聞いた感じ良さげ

『行ってみたいです！』

「じゃあ連絡しとくから今夜行ってみたらいいかも。住所送っとくわよ」

『ありがとうございます！』

淡々と話が進んでしまったけど、なんだか再出発って感じで未来が見えてきて勇気がわいた

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