第一矢 ページ2
私が通っている高校には、みんなのアイドルがいる。
ホヒョンジュン、、、みんなからファルくんと呼ばれている人だ。
そんな彼に、どうやら私は惚れてしまっているみたいで。
きっかけは入学式だった。
たまたま早く登校したところ、誰もいないクラスに足を踏み入れることになってしまった。
うわぁ、、、誰か入ってきたら凄い気まずいなぁ。
そんなことを思っていたら、狙ったかのようなタイミングで誰かが入ってきてしまった。
その数秒後に、キリッと美しい瞳が私の瞳を捉えた。
ドキ、と胸が高まるというのはこういうことなんだろうな。
捉えたと思ったら、可愛らしく少し笑って
「よろしくね」
と彼は言った。
私の記憶が飛んでいるのか、または聞き取れないくらい小さな声だったのか。
私だけにしか聞こえなかったその声はもう既に私の記憶にはない。
多分その時に、私は彼に惚れてしまったのだろう。
みんなの憧れ。
先輩も狙っているくらいで、学年のほとんどの女子
がファルくんの隣で笑うことを夢見ている。
そんな彼の目に少しでも綺麗に映りたくて、入学した時にはしていなかったメイクもしたしダイエットもして痩せた。
それでもやっぱり彼には届かない。
ほら、今も ___________
先輩「ねぇファルや、今日一緒にご飯食べに行こうよ!」
HW「先輩とはこの前行ったじゃないですか、今日は用事あるのですみません」
クラスメート「ファルくん〜!明日は?明日は一緒に遊んでくれる?」
HW「ごめんね〜、、、苦笑」
はぁ、こんな調子で私の想いは届くのやら。
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作者名:か わ か み ゆ@qk | 作成日時:2019年4月8日 12時