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「…!侑、さん…?」



ぐちゃぐちゃの視界で、見えたのは背の高い彼。

見覚えのある背中。









「…俺はこっちやで。」




後ろから勢い良く抱きつかれ、私は前に倒れそうになる。

そして、その声とともに前にいた治さんらしき人はこっちへ向かってきた。







「…えらい、可愛なったな。」

「ほんまにな!それより俺が先に言おうとおもてたやつ!」





久々の彼らに、自然と気持ちが和らぐ。

さっきのブルーな気持ちが消え失せ、私はやっと冷静になってきた。





「…侑さん、治さん。ただいま。」



「…おん、おかえり。」

「待ちくたびれたわぁ。」





前には治さん、後ろに侑さんが抱きつきプレスされた状態になったが恥ずかしさは自然となかった。

むしろ思いっきり二人に抱きつきこれまで以上に自分に素直になった。






「…二人にお土産があるんです。受け取ってもらえますか…?」




退いた二人に持っていた鉱石を渡す。

その鉱石に驚いたのか、目を開きぽかんとしている。





「…これ、Aがつくったん?」

「…はい!あんまり、上手じゃないですけど。」




自身を持って綺麗だとは言えないそれを、治さんはすぐに首から下げた、

そして、首元できらりと光るそれを見て作ってよかったと実感。





「…下手くそでも気持ちこもっとるし、それでええよ。」

「治の言うとおりや、俺からしたら結構綺麗やと思うけどな。」







月明かりに照らして見る侑さんは、目を輝かせながらじっくり観察していた。









「…んま、この一ヶ月弱でこんなにもべっぴんさんになったAには劣るけどな。」

「…お世辞は結構ですよ。」


「えぇ?ほんまやって。なぁ、治?」

「…素直に惚れ直したって言えばいいだけやろ。」





実家に帰ってきたような安心感に私はふっと足の力が抜けヘタリと地面へ倒れ込みそうになる。


心配してくれた二人に支えられながらも、私は部屋へと向かいすぐに眠りについてしまった。









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油揚げ(プロフ) - めちゃくちゃ楽しかったです!素敵な作品をありがとうございました!!! (2021年12月19日 22時) (レス) @page33 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - なるほど!消す直前を見れていなかったので知らなくて申し訳ないです。次の作品も楽しみにしています! (2018年1月13日 11時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - ちーたんさん» あちらにも書きましたが、内容が不謹慎では?と友人からの指摘を受けたこと、受験が終わるまで中途半端にはしたくないこと、この二つから消すことにしました。読んでくださってたのに申し訳ありません…。次はいつになるかわかりませんが、読んでくださると幸いです。 (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - すごく面白かったです!質問なのですが、なぜ新作(?)を消してしまわれたのでしょうか?あっちも最高だったので…。でも、次のやつも楽しみにしています!頑張ってください! (2018年1月9日 0時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - 瑛さん» コメントありがとうございます!終わってしまいましたね…。意味深な終わらせ方をしたのは自分の表現力の無さが生み出した賜物ですね(笑)ありがとうございます!案は浮かんでいるので早めにだそうと思っています。読んでいただきありがとうございました!! (2017年12月12日 17時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わちゃちゃ | 作成日時:2017年11月15日 22時

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