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「ひっでぇ顔してんな。」
「…喧嘩売ってますよね。」
たまたま廊下ですれ違った瀬見さんに声をかけられるやすぐにこの反応。
レディーへの対応がなってなさすぎる。
それよりも、私はひどい顔の原因である目を両手で覆った。
「そんなつもりじゃねぇよ。ほっとくともっと酷くなるぞ。」
「…明日になれば治ります。気にしないでください。」
そのまま去っていこうと私は通り過ぎようとした。
「…可愛い顔が台無し。ほれ、冷やすぞ。」
瀬見さんは逆方向を向いていた私を引っ張り部屋まで連れて行かれた。
襟元を掴まれたので、少々首が締まりそうだっけど。
「…ん、そこ座って。」
「…ぁ、失礼します…。」
座布団の上に座れば、瀬見さんも座って話しだした。
冷やすものでも持ってくるのかと思えば違ったらしい。
「…その、天童になにかされたのか？ほら、なんか言ってたじゃん、さっき。」
「…！聞いてたんですか。」
「そんなつもりはなかったんだが、聞こえて…。」
「…そうですか。
あの、別に何もされた訳じゃないですから。心配しなくて大丈夫ですよ…ｯ。」
笑って瀬見さんの方を見ようと思えば、小さなちゃぶ台越しに抱かれる。
突然のことで理解できなかったし、なぜ抱きつかれたのかという疑問が大きかった。
しかし、疑問で埋め尽くされるばかりで逆に落ち着いていた。
「…やっぱいいヤツだな、Aは。俺も、お前のことがダイスキだ。
けどな、お前の言うダイスキじゃないんだよな…。わりぃ。」
強く、そして不安そうに私を抱く彼の肩は震えていた。
わりぃ、と謝罪後すぐに離れて手を取られた。
「…応えてくれるとは思ってねぇ。受け取ってくれるだけで有り難い。
湿っぽくしてごめんな。目冷やすやつ持ってくるわ。」
最後に一握りだけされて彼は出ていってしまった。
「え、なに、告白されたの…。え、え、どゆこと…？」
瀬見さんの一連の出来事は私の有無なしに勝手に話が進んで勝手に終わってしまったので、テンパる。
私もそんなに鈍感じゃない。
部屋に一人取り残された私は自分自身を落ち着かせるのに精一杯だった。
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油揚げ(プロフ) - めちゃくちゃ楽しかったです！素敵な作品をありがとうございました！！！ (2021年12月19日 22時) (
レス) @page33 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - なるほど！消す直前を見れていなかったので知らなくて申し訳ないです。次の作品も楽しみにしています！ (2018年1月13日 11時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - ちーたんさん» あちらにも書きましたが、内容が不謹慎では？と友人からの指摘を受けたこと、受験が終わるまで中途半端にはしたくないこと、この二つから消すことにしました。読んでくださってたのに申し訳ありません…。次はいつになるかわかりませんが、読んでくださると幸いです。 (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - すごく面白かったです！質問なのですが、なぜ新作(？)を消してしまわれたのでしょうか？あっちも最高だったので…。でも、次のやつも楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年1月9日 0時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - 瑛さん» コメントありがとうございます！終わってしまいましたね…。意味深な終わらせ方をしたのは自分の表現力の無さが生み出した賜物ですね(笑)ありがとうございます！案は浮かんでいるので早めにだそうと思っています。読んでいただきありがとうございました！！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わちゃちゃ | 作成日時：2017年11月15日 22時
