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「ん、そういえば天童さんが探してた。何かした？」
「…！まじですか…。ありがとうございます。」
まだ半乾きの髪の毛を少し整えてから洗面所を出た。
朝から何かしたっけな、私は少し小走りで食堂の方へ向かった。
「あ、おはよ〜Aチャン。」
「天童さん…おはようございます。私に何か用ですか。」
川西さんから聞きましたけど、と言えばあぁ、と思い出したかのように話し始めた。
「マタタビ酒美味しかった？」
「…一口でダウンでした。言っておきますけど私未成年ですからね？」
「ウン、知ってる〜。」
「…わかってるなら飲ませないでくださいよ。」
頭を抱える。
はぁ、と私は二日酔い的なものがなかった分楽だが気分がだだ下がりだ。
この方は本当に疲れる。
「…でも、もう大人でしょ？」
「…子供です。」
「妖かしはその見た目だともう大人ダヨ〜、認めな？」
「…うっ。せめてあと4、5年は待ってください…。」
これが後何度あるかを考えるたびに吐き気がしそう。
この調子が毎日のように続けば、お酒を浴びるように飲む羽目になるだろう。
それだけは避けたいと、お酒を禁止したい。
「まっ、俺も基本飲まないんだけど。」
「…一緒に禁酒しましょう。」
一方的和解で話を終わらせ、疲れたように椅子に座る。
天童さんの方を見れば、また何かを思い出していた。
「…修行ってことはこれが終わったらAチャンはどこに何しに行くの？」
「あ、一応は陰の都に戻るつもりです。待たせている訳だしあまり長居はできないですけど。」
「そっかぁー。修行が滞れば、ここに長く居られるけどあと数日だろうネ〜。
まぁ、コツコツ教えていってもいいんだけど。」
「…！そうですか…。あの、天童さん。」
私はどれくらい居るのが妥当ですか？
ちょっとしんみりしたような発言をしそうだった。
いきなり変えようとしたのも悪い気がした。
でも、それを聞かなくても彼は分かっているように笑った。
ここから離れたくない。けど、帰らなくちゃいけない。
一緒にいたいけど、別れも来る。
「…皆、Aチャンの事がダイスキなんだよ。それは自分で考えるのが妥当ダネ。」
「…。」
その選択までも私にさせる。
これも修行なのかもしれない、私は悩みもしたがこのことはもう話さないことにした。
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油揚げ(プロフ) - めちゃくちゃ楽しかったです！素敵な作品をありがとうございました！！！ (2021年12月19日 22時) (
レス) @page33 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - なるほど！消す直前を見れていなかったので知らなくて申し訳ないです。次の作品も楽しみにしています！ (2018年1月13日 11時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - ちーたんさん» あちらにも書きましたが、内容が不謹慎では？と友人からの指摘を受けたこと、受験が終わるまで中途半端にはしたくないこと、この二つから消すことにしました。読んでくださってたのに申し訳ありません…。次はいつになるかわかりませんが、読んでくださると幸いです。 (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - すごく面白かったです！質問なのですが、なぜ新作(？)を消してしまわれたのでしょうか？あっちも最高だったので…。でも、次のやつも楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年1月9日 0時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - 瑛さん» コメントありがとうございます！終わってしまいましたね…。意味深な終わらせ方をしたのは自分の表現力の無さが生み出した賜物ですね(笑)ありがとうございます！案は浮かんでいるので早めにだそうと思っています。読んでいただきありがとうございました！！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わちゃちゃ | 作成日時：2017年11月15日 22時
