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気づけばいつの間にか目が覚めていた。
きっと、朝。
窓がないからわからないけど、なんとなくここは事実なんだと理解した。
そして、この部屋には私以外の誰かもいるということを徐々に気づいていった。
頭も醒めて、起きよう、というときに布団を退かして気配に近づけば小さな寝息が聞こえる。
「…瀬見、さん。なんでここに…？」
壁にもたれかかって、ぐっすり寝ている瀬見さんは声をかけても起きなかった。
流石に寒いのは可哀相だと思って、使っていた薄手の毛布をかけて部屋を出た。
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そういえば昨日、あの後どうなったんだろう。
天童さんに言って運んでくれたのか、それとも瀬見さん自身が運んでくれたのか。
もちろん、後者だろう。
部屋に瀬見さんがいて尚且つ寝ているっていうことは付き添ってくれてたのかも。
意外な優しさに少し惚れる。
昨日のことばかり思い出しているけど、お風呂に入っていないことに気づき、とりあえず食堂に向かった。
「…あ、おはようございます。」
「…あぁ、おはよう。」
「おはよ。」
そこにいたのは、大平さんと山形さん。
私はお風呂をかりていいかを聞く。
「お風呂使っても大丈夫ですか？」
「あぁ、問題ないよ。着物のあとで持って行っておくね。」
「…助かります！ありがとうございます。」
心優しい気遣いと、心配とかをかけさせない大平さんの包容力というか雰囲気が好きだ。
朝から自惚れ、と言うか誰かに対する気持ちが高揚しすぎているかも。
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お風呂から上がってさっぱりしていれば、直ぐに誰かが戸を叩く。
「…誰か入ってますか。」
「…あ、入ってますけど構いませんよ。」
開けて入ってきたのは、川西さん。
いつもちょっとボサっとしているような髪の川西さんだけど一段と寝癖がひどかった。
「おはようございます。」
「ん、おはよ。マタタビ酒どうだった？」
「…とても美味しかったデス。」
「…白布から聞いたけど、直ぐ酔ったんだって？」
こどもだねぇ、と言いたげな川西さん。
まだまだ子供なんだから少しは手加減してほしいところだ。
「…まだ子供なんで。」
「…人は二十歳になってから飲酒するんだよね。」
鏡に反射して見える川西さんと目があって、すぐに逸らされる。
妖かしは見た目が子供でも全然大人なんだよなぁって言いたい。
「大人になりたいです。」
「小さい方がお得だよ。」
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油揚げ(プロフ) - めちゃくちゃ楽しかったです！素敵な作品をありがとうございました！！！ (2021年12月19日 22時) (
レス) @page33 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - なるほど！消す直前を見れていなかったので知らなくて申し訳ないです。次の作品も楽しみにしています！ (2018年1月13日 11時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - ちーたんさん» あちらにも書きましたが、内容が不謹慎では？と友人からの指摘を受けたこと、受験が終わるまで中途半端にはしたくないこと、この二つから消すことにしました。読んでくださってたのに申し訳ありません…。次はいつになるかわかりませんが、読んでくださると幸いです。 (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
ちーたん - すごく面白かったです！質問なのですが、なぜ新作(？)を消してしまわれたのでしょうか？あっちも最高だったので…。でも、次のやつも楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年1月9日 0時) (レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
わちゃちゃ(プロフ) - 瑛さん» コメントありがとうございます！終わってしまいましたね…。意味深な終わらせ方をしたのは自分の表現力の無さが生み出した賜物ですね(笑)ありがとうございます！案は浮かんでいるので早めにだそうと思っています。読んでいただきありがとうございました！！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: 2b82fe3330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わちゃちゃ | 作成日時：2017年11月15日 22時
