明日を待つ君へ。 (ページ6)

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JS「A、こっちにおいで。」

「わ、なんかこういうの久しぶりな気がするんだけど、気のせいかな」

　

ジスに呼ばれるがまま私はいつものようにジスの腕の中にすっぽりとおさまった。

JS「...ねぇA? 」

急に真剣なトーンで話してくるジスに、少しだけドキりとしてなんだか鳥肌が立った。

「..なぁに？」

控えめに声を出せば、ジスはそれを悟ったかのように頭を優しく撫でた。

JS「ある時僕は消えた。...実際に消えられたらよかったんだけど、君の中でしか僕は僕を消せないんだ。」

「え、何言って・・・」

JS「大丈夫、たとえどんな形であっても僕はAのそばから離れないから。だからA？幸せになるんだよ？」

私が涙を流すのに君はこんなにも笑顔だなんて。

知ってるよ、ジスも本当は泣き虫なこと。

泣きたい時に笑ってる君はどこかに“自分”を置いてきたんだねっ。

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夢を見た。

酔ってそのまま寝てしまった頭は、泣いたことによってもっとガンガンと痛めつけはじめた。

そんな中でも、君の夢を忘れることなく鮮明に覚えていた。

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