半鬼の優しい少女［2］

捌拾壱 ページ34

伊(隙がねぇ。入れねぇ。なのにアイツ行きやがった…)

猗「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄なんだよ、杏寿郎。お前が俺に喰らわせた素晴らしい斬撃も既に完治してしまった」

煉獄は左目だけでなく肋骨は砕け、内臓は傷ついてしまっている

《また、私は守られて終わってしまうのか…》

猗「どう足掻いても人間は鬼に勝てない」

ｺﾞｫ

煉獄は力強く刀を持ち直し

杏「俺は俺の責務を全うする！！ここにいる者は誰も死なせない！！」

杏(一瞬で多くの面積を根こそぎえぐり斬る)

杏「炎の呼吸…奥義」

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

《凄い気迫…ダメだ。ここから先前へ進めない》

猗「素晴らしい闘気だ…それほどの傷を負いながらその気迫、その精神力。一部の隙もない構え…やはりお前は鬼になれ、杏寿郎！！俺と永遠に戦い続けよう！！」

猗窩座は腕を後ろに引いた

猗「術式展開…」

杏「玖ノ型・煉獄」

猗「破壊殺・滅式」

ﾄﾞﾄﾞｫﾝ!!!

『うっ！！』

炭 伊((………！！))

《衝撃波がここまで来た…！！》

煉獄と猗窩座を土煙が覆っており、状況を把握できない

炭(止まった？土煙で見えない…煉獄さん、煉獄さん！！)

土煙が晴れていくと

炭(ああ…ああ！！)

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