半鬼の優しい少女［2］

漆拾伍 ページ28

伊「元気いっぱいだ！！風邪もひいてねぇ！！」

『少し回復に集中したいから…他の人を助けてあげて…運転手さんとか』

伊「…アイツ死んでいいと思う！！」

『いや、よくないから…』

炭「伊之助、それはダメだ」

伊「お前の腹刺した奴だろうが！！アイツ足が挟まって動けなくなってるぜ！！」

運転手は汽車の下敷きになってしまったらしい

伊「足が潰れてもう歩けねぇ！！放っとけば死ぬ！！」

『それじゃあ私の代わりに助けてあげて。誰にも死んで欲しくないから…』

炭「俺も行─」

『炭治郎はダメ…ヒノカミ神楽の疲労を回復しないと。伊之助頼んだ』

炭「！！」

伊「……ふん、行ってやるよ親分だからな。子分の頼みだからな！！」

伊之助は美桜の頼みを了承し、運転手を助けに行った

伊「助けた後、アイツの髪の毛全部毟っといてやる！！」

『可哀想だから、そんなことしんといて…』

伊之助が去った後

『フーーっフーー』

《疲れてるからか治りが遅いな》

炭「美桜、本当に大丈夫か？」

『大丈夫。私半鬼だから』

炭「……そうか」

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美桜と炭治郎の傍には崩れかけている魘夢がいた

魘「……」

魘(負けたのか？死ぬのか？俺が？馬鹿な…馬鹿な！！俺は全力を出せていない！！)

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