半鬼の優しい少女［2］

漆拾 ページ23

炭「伊之助ーーッ！！この汽車はもう安全な所が無い！！眠っている人たちを守るんだ！！」

『この汽車そのものが鬼になってるの！！』

伊「！！やはりな…俺の読み通りだったわけだ。俺が親分として申し分なかったというわけだ！！」

美桜たちの言葉が聞こえた伊之助は眠っている人たちを守りに行った

『私たちも行こう！！』

美桜は先頭二車両を炭治郎はあとの二車両を守りに行った

《うわぁ、本当に気持ち悪い…》

美桜が中に入るとうじゃうじゃしているものが人を自らに取り込もうとしていた

『水の呼吸・陸ノ型…ねじれ渦』

ｻﾞｼｭｯ

《なんかここら辺、伊之助がいた場所よりも重々しい空気を感じる…》

ﾄﾞｶﾞﾝｯ!!!

『わっ！！』

ｶﾞﾝｯ

急な衝撃により美桜は床に頭を打ちつけてしまった

《いったいなぁ…まさか、攻撃！？》

打ちつけた頭を触ると

《えっ、血が出とる…》

『痛いわ、魘夢！！許さん！！』

だが、さっきの衝撃は攻撃ではなく煉獄が移動した揺れだった

『！！』

《炭治郎と伊之助がこっちに向かってきてる！！》

美桜は外へ出た

『炭治郎！！伊之助！！』

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