こんにちは天国【鬼滅の刃】

大正がやがや小話（らっきーな助べ…（させるかっ…！）） ページ44

感動的な再会を果たし、私たちはようやく家へ戻ってきた。



すーーーーーはーーーー
肺に広がる心地よい木造家屋独特な匂いと、ご飯とお味噌汁の香り。

改めて帰ってきたなとしみじみ思った。



ご飯の前に湯浴みを勧められ有り難く一番風呂をさせてもらう事にした。

『んはーーー。
生き返るーーーーーー。』

体や髪を洗い終わり、湯船にちゃぽんとつかり目蓋を閉じる。
体の節々にある傷は痛むがそれでも7日ぶりの風呂は最高だった。
あーーーーーーーーお酒飲みたい。(こら)


それでも次に炭治郎がお風呂を待っていると思うとあまりゆっくりもしてられなかった。
そろそろ上がろうかと風呂蓋に手をかけたとき、どたどたとドアから音が聞こえてきた。

「…らっ！禰豆子！！そっちに入っちゃ“ガチャ”」

『え、』

禰「むん！！」

炭「あ、え、あっ………ごめん！！！」

バタンッと勢いよく戸を閉め、真っ赤な顔で禰豆子を抱えて出て行った炭治郎。

『…初だなぁ』

ちなみに言うと、体は浴槽に使ったままの為炭治郎からは何も見えてない
から何も恥ずかしくはない。驚きはしたけど。

『後でめちゃくちゃ謝られるんだろうなぁ』

後のことを考えると面白くて堪らなかった。




。。。


炭「(良い匂いした…肩が細かった…色も白くて……ってああああああ！！俺はなんて事考えてんだ！！)」

のぼせ紅くなった頬と白い肌がフラッシュばっくする。

禰「む？」


炭「(か、仮にも妹だぞ、Aは妹だ…！
そして弟だ！(？))」

禰「むむー？」

膝に乗せた禰豆子が不思議そうな顔をしてこちらを見る。

炭「…そうだな、大切な俺たちの妹だな」



そのまま禰豆子を撫でると気持ちよさそうに目を細める。

炭「けど禰豆子、勝手にお風呂に入ってはだめだぞ！」

禰「む！」


『禰豆子ちゃん、お風呂一緒に入りたかったんじゃないかな？』

禰「むむ！！」

炭「え、そうなのか、禰豆子？

……て、いつのまに！！！」

石鹸の香りがふわっと広がり
覚めたはずの炭治郎の体温はまた上がった


『(あーーーかーーわい。
思春期の少年可愛い。)ふふっ、お先にお湯いただきました』

すっと炭治郎は距離を取るとすぐさま頭を床につけた。

炭「す、すまないっ！
見るつもりは無かったんだ…」

『って言ってまず“何も”見てないんでしょ？』

炭「まぁ、そうだが…その、嫁入り前の風呂を覗くなど…」


尻すぼみになる炭治郎を他所にAは笑いを堪えるのに必死だった。

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