34 ページ39
『お兄ちゃん…歩ける?』
「ああ、俺は長男だから大丈夫だ!!
それよりもAは大丈夫なのか??」
『私は全然大丈夫…』
あの後、1度私たちは解散し刀が届くまで自宅にて待機となった。
そして今から鱗滝邸に戻るのだが、どう見ても炭治郎は重症である。
『お兄ちゃん、嘘はダメだよ』と炭治郎の右腕を己の肩に無理やり回して肩を貸すように促す。
炭「…悪い、A。助かるよ…」
炭治郎は長男なのに情けない、と苦笑いを溢した。
『…どういたしまして(何処かで一回血を塗った方が良いかな…
でも内部損傷とかだったら、効くのかな…私の血)』
炭治郎の傷がどの程度か把握できていないのでこの後どこかで休憩した時に…と考えていると
善「A!!」
『!善逸くん!!(うわ、まじか。ここで紹介はちょっとまずいんじゃない?)』
そそくさと帰ろうとした矢先に後ろから善逸に呼び止められた。
善「…ちょっと俺のこと忘れてただろ…」
むにっと頬を摘まれる。
『ごめんごめん「あの、弟に何の用ですか!」』
平謝りに平謝りを重ねていると、私の左肩でやけに大きな声がした。
初対面でめちゃくちゃ威嚇するじゃん…
『あ、お兄ちゃんごめんね。
こちら善逸くん。
最終選抜の時一緒に行動してたお友だちだよ!』
炭「一緒にって7日間もか???」
炭治郎は驚いた顔をしこちらに目を向けた。
善「はい、一緒に行動させていただいてました…」
炭「…そうか、俺は竈門炭治郎
弟が世話になったな!これから宜しくな!!」
炭治郎は顔をさっと笑顔に変え、Aが支えていない方の手を差し出すと善逸は答えるように差し出された手を握った。
善「(いや、痛てぇよ!!
どんだけ馬鹿力なんだよ!!!
と言うかさっきから嫉妬まがいな音がすごいな)
A、愛されてんのな…」
『ん??』
善「いや、なんでもない
また会おう!!」
『うん!!
じゃあ、また!!』
Aはばいばーいと善逸に手を振ると、
さてと、行きますか。と炭治郎の顔を見た。
炭治郎の眉間にはめちゃくちゃシワが寄っていた。
『…なんでそんな顔してんの』
炭「…当たり前じゃないか!
嫁入り前の子が、他の男と寝泊まりだなんて
そんなはしたない事を…」
『えぇ、だって今僕男だし…』
そう言って目を逸らすと、ずいっと炭治郎の顔が近づいてきた。
空いてる左手でご丁寧に顔の向きを変えられて。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなみ(プロフ) - #egg/たまごさん» 書いてて自分でも恥ずかしくなるくらいとんでもねぇ長男です(笑)こちらこそ、お立ち寄りいただきコメントまでいただいてありがとうございました!!これからも頑張ります!!! (2020年3月9日 1時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
#egg/たまご(プロフ) - とんでもねぇ炭次郎ですね!(最上級の褒め)素敵な小説ありがとうございます!更新頑張ってください! (2020年3月3日 9時) (レス) id: fef018cdc2 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - くりりんさん» めちゃくちゃ返信遅くなってすみません!コメントありがとうございました!!これからも頑張って更新かけていきますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2020年3月1日 23時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
くりりん - コメント失礼します。これから主人公はどうなっていくのか楽しみです!ワクワク(*'▽'*)炭治郎が距離感近いのもドキドキします(//∇//)これからの展開も楽しみにしてます!!更新頑張って下さい!!! (2020年1月8日 8時) (レス) id: c6b331e09a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かなみ | 作成日時:2019年11月22日 0時