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『鱗滝さん
私に剣術を教えて下さい!
私は、炭治郎くんと共に鬼殺隊へ入隊します!』
あの日、炭治郎くんと共に家へ帰った後
私は鱗滝さんに師範になってもらおうとお願いした。
鱗「…鬼と戦わずに生きていく方法だってあるのだ
…Aが史書の二の舞にならずともよい。
自分の身を守れる程の剣術や体術は、幾らでもつけてやる。
…少し考え直して来い。」
直ぐにOKを貰えると思っていたが、その返答は意外にも茶を濁したような歯切れの悪いものだった。
きっと私の身を案じてくれているからなのだろう。
確かに、普通に暮らしていれば命を落とす事も滅多に無いだろうし、血の呼吸を使わなければ体を酷使し早死 にする事も無い。
運が良ければこちらで生きてる間にひょろっと元の世界に帰れるかもしれない。(まぁ元の世界に戻ったところで、あちらでは既に死 んでいるかもしれないが)
でもそれでは、私がここに来た意味は?
私がこの力を手にした意味は?
せっかく“誰か”から貰った力だもの。
その力を意味の無いものにしたくはない。
私はこの力をみんなを守る為に使いたい。
…漫画を読んで幾度も流した涙を、私は無かったことにしたかった。
きっとこれはただのエゴなのだけれど。
『鱗滝さん…
私はみんなを守りたいんです。
…この力はみんなを守る為に使いたい。
でも守るには私は弱過ぎるから、だからお力を貸していただきたいのです。
それに、私は早々には死 にません。
ご心配は無用です!』
私の全ては言い切った
にぃっと笑みを浮かべ正面を見据えると
紅いお面の向こうにいる鱗滝さんと目が合った。
鱗「…覚悟は分かった
儂が育手となるからには生温い道では無い。
命をとして技を磨け!」
『…っはい!!!!
宜しくお願いします!!!!!!』
大粒の雪が振り始め、ますます毎朝暖かい布団が恋しくなった季節の中
こうして
炭治郎くんが弟子となって1年が経った今日
私、Aは鱗滝さんの弟子となったのだ。
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かなみ(プロフ) - #egg/たまごさん» 書いてて自分でも恥ずかしくなるくらいとんでもねぇ長男です(笑)こちらこそ、お立ち寄りいただきコメントまでいただいてありがとうございました!!これからも頑張ります!!! (2020年3月9日 1時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
#egg/たまご(プロフ) - とんでもねぇ炭次郎ですね!(最上級の褒め)素敵な小説ありがとうございます!更新頑張ってください! (2020年3月3日 9時) (レス) id: fef018cdc2 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - くりりんさん» めちゃくちゃ返信遅くなってすみません!コメントありがとうございました!!これからも頑張って更新かけていきますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2020年3月1日 23時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
くりりん - コメント失礼します。これから主人公はどうなっていくのか楽しみです!ワクワク(*'▽'*)炭治郎が距離感近いのもドキドキします(//∇//)これからの展開も楽しみにしてます!!更新頑張って下さい!!! (2020年1月8日 8時) (レス) id: c6b331e09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなみ | 作成日時:2019年11月22日 0時