6 m e 少し昔の話を�� ページ8
マ「メイ、Aの事を起こしに行ってきてちょうだい
ずっと寝ていたもの、何か食べた方が良いわ。
それに貴方にとって最後の夜だもの
夜ご飯一緒の方が良いでしょ？」
「…そうね。呼んでくるわ。」
私は貼り付けた笑顔をママに向け、Aの部屋に歩みを進めた
部屋に入ると、窓の外を見つめるAを目に止めた。
まだ幼い顔立ちは、少し見ない間に大人びた表情をしていた。
私は小さく深呼吸を１つ
「A、調子はどう？」
『大分良いわ。ありがとう。』
そう言い薄くはにかんだ顔を見てメイは違和感を覚えた。
(このこ、こんなに大人びた返事が出来たかしら
いつもならもっと幼い感じで………まさか…ね)
メイはいつも“ママ”がやっているように
Aの左耳から方にかけてスッと撫でながら
夜ご飯の有無を聞いた。
(…脈は…正常)
『ずーーとここで寝てたんだもの
お腹ペコペコよ。』
“いつもの”Aの笑顔と声色で元気な返事が返ってきた。
メイは確信してしまった。
(この子は…そうか…
この3日間の高熱も…
ならば尚更)
Aの小さな手を掴み、メイはまた小さく深呼吸をした。
「…ねぇA」
自分の心臓が張り裂けそうなほどリズムを刻んでいるのが分かった。
何も知らないAは、さっきと打って変わって
5歳児らしいキョトンとした顔をしている
「私ね、
里親が見つかったの。」
『…え』
Aから表情が消えた。
そして
『…行かないで
逃げて…っ！』
今Aを抱きしめている私にしか聞こえないような声でそう呟いた
(やっぱりね…)
「…知っているのね、秘密を。
…私は逃げられないわ。」
(でもあなたなら逃げられる。
この“世界”から。
あなたの周りには“あの”フルスコア3人組がいるんだもの
だからお願い)
「…ここから逃げ切るの！！！ 約束して！！！」
(お願いだから自分を犠牲になんてしないで…っ)
。。。。
マ「…メイ。時間よ。」
「はい。ママ。」
結局Aは約束をしてくれなかった。
『ごめんね』なんて聞きたくなかった。
きっとAは“この世界”のことを、私なんかより
ずっと知っているのね
…どうかAが
私が 出荷 される事で罪悪感を感じませんように
どうか、無事にみんなと逃げきれますように
そして、どうか
元の世界に帰れますように
そう祈りを込めて、私は小さな手紙をAの好きな本の間に挟んだ。
7 me 少し昔の話を�� end→←5 ot 少し昔の話を�� オリキャラ出てます
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かなみ(プロフ) - ペペさん» 初めまして！ご拝読頂きありがとうございます！エマの瞳の件ですが作者も確かに…となりました笑ご指摘いただきありがとうございます笑これからも何とか頑張って参りますので、今後もよろしくお願いします！ (2019年8月8日 0時) (
レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - 羽鶴さん» 初めまして、そして作品を読んでいただきありがとうございました！なんとか一区切りつける所まで辿り着き少しホッとしております笑。（お疲れ様のお言葉身にしみます）2幕まで少し時間が空いてしまうかと思いますが、また私の勝手な妄想にお付き合い頂ければ幸いです笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - かなみさん» 一緒に行ったら同じ時期に出荷されそうですね！あ、こんなわたしと一緒は嫌ですよねすみません。 (2019年7月25日 14時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ペペ - 面白いですね！こんな良い作品作れるってすごい……！ところでですが、30話のエマが眠れなくて主人公と寝るシーンですがエマはオレンジの瞳ではなく黄緑だった気がしますよ！これからも頑張って下さいね！ (2019年7月19日 12時) (レス) id: 04ecb37ac1 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - はじめまして！羽鶴と申します。まずはお話、一旦の区切りつかれたとのことお疲れ様でした！いつも楽しみに読ませて頂いてます！20代OLさんの転生……この夢主ちゃん(さん?)は逞しいですね…過去がとても切なくて……ｳｩｯ… これからの展開、楽しみにしております…！ (2019年7月18日 22時) (レス) id: 7e98098305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなみ | 作成日時：2019年3月30日 1時
