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第三話 ページ5

ギシギシと身体の骨が軋み、両目の奥が焼けるように痛むのを感じ、汗が滝のように流れた



閉じれなく、開いた口からはダラダラとヨダレが流れ落ち、歯もあっという間に鋭く尖った



鬼になると容姿が変わると聞いたが、僕はさほど外見に変化は現れなかった


少々瞳孔が縦長になり、犬歯が発達しただけだ

自分の足が地面に立つ感覚は何時ぶりだろうか


男は僕が立ち上がれる程に回復するまでそこにいてくれた


『あ あの…貴方のお名前は』

声がすらすらと出て自分自身驚愕してしまったが、

その男は立ち上がった僕に目線をしっかり合わし、答えた


「鬼舞辻無惨だ。無惨でいい。お前、名はあるのか」


そう問われ、ハッとした


『僕の…名前』





〈てめえ!!!寝そべってばっかりで働く事も出来ねえのかよ!!!〉

〈おいお前!!!誰のおかげでここに居れると思ってんのよ!!使えない!!〉



『名前は…えっと…』

無惨は、はあ。と浅くため息を零した


「…A。お前の名前はAだ。私が名付けよう

あの家の表札に一里山と書いていた。しかし鬼となったお前には必要ない」



『…!ありがとうございます』


「鬼となったからには私に尽くせ。お前のように鬼となった人間は数多く存在する

しかしどれも目的は同じだ。お前は上弦の鬼にした。何故だと思う?


お前の人間だった頃の底知れない深い怨念は己の力となっているからだ。もしかすると現上弦よりも力があるかもな…」


それに、と付け足した


「Aは美しい。近寄ってくる男や女が数多く出てくるだろう。そいつらを食えばいい。

もっと力が増すのが分かるだろう」


そういい、無惨は消えた

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設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 無惨
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深月あかざ(プロフ) - 面白いです!!更新頑張って下さい!! (2019年12月31日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
たおべ(プロフ) - 福助さん» コメントありがとうございます!!はい!!頑張ります!( ´ ` *) (2019年11月5日 19時) (レス) id: efffbc55ca (このIDを非表示/違反報告)
たおべ(プロフ) - しがないペンギンさん» ありがとうございますう!!!見てくれて嬉しいです泣泣 (2019年11月5日 19時) (レス) id: efffbc55ca (このIDを非表示/違反報告)
福助(プロフ) - すき・・・しゅき・・・無理尊い・・・がんばってください(語彙力低下) (2019年11月5日 16時) (レス) id: 281beb9b84 (このIDを非表示/違反報告)
しがないペンギン - やっべぇ...好みドストライクの小説キタコレ え?あなた様が神か(コメント失礼します!とても面白いです!頑張ってください!)←逆々 (2019年11月5日 16時) (レス) id: 2ab28f40b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たろべ | 作成日時:2019年11月5日 3時

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