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第十一話 ページ13

しのぶside

この鬼…ちょこまかと気配を消しては現れる。

半端ではない距離を移動しているのにも関わらず息が上がっていない。

追いかけるだけでも汗が目に入りそうなくらいキツく、息が苦しい。もう何回刀を振ったか分からない



『その羽織、童磨に殺された女性と同じものでしょ?胡蝶しのぶさん』





一瞬時が止まったかのように思えた




「…私をご存知なのですね?


今の私の任務は貴方の首を斬ることです。
しかし姉を殺した鬼は一刻も早く殺したい

その鬼は童磨というんですね」


『ああ、居場所を知りたいの?
それは他言することは出来ないけど…よく僕に会いに来るよ』


いつの間にか足を止め一定の距離を保ち、まるで独り言のように会話をする2人


この鬼はまともに会話が出来るらしい。殺したくて堪らないが、聞き出せることは殺す前に聞き出さなければならない



「貴方、私に殺意はありますか」

さっきからこの鬼から殺意どころか敵意すら微塵も感じない。ただ斬られたくないから逃げて躱すだけだ


そう私が問うと、その鬼はキョトンとした

『さ、殺意?どうして?そんなの無いけど…』

「何故ですか?今ここに鬼の敵がいるんですよ。
殺して食ってやりたいと思わないんですか?」


ああ、鬼に質問を何度もする自分に段々と恥と苛立ちを感じてきた

滑稽だ


『何故って、僕の今の仕事は貴女を殺すことでは無いから。傷なんて付けないよ』

当たり前だろ?とでも言うような顔でその鬼は言った。



は?

馬鹿にしているのかと思った。私は鬼を滅するのがすべき事なのに、この鬼は殺す気がないどころか
傷など付けない?


私の姉を殺した鬼の同朋の鬼が、目前にいる




「…なめるのもいい加減にして下さい。
今すぐ貴方を殺します」

終わり ログインすれば
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深月あかざ(プロフ) - 面白いです!!更新頑張って下さい!! (2019年12月31日 0時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
たおべ(プロフ) - 福助さん» コメントありがとうございます!!はい!!頑張ります!( ´ ` *) (2019年11月5日 19時) (レス) id: efffbc55ca (このIDを非表示/違反報告)
たおべ(プロフ) - しがないペンギンさん» ありがとうございますう!!!見てくれて嬉しいです泣泣 (2019年11月5日 19時) (レス) id: efffbc55ca (このIDを非表示/違反報告)
福助(プロフ) - すき・・・しゅき・・・無理尊い・・・がんばってください(語彙力低下) (2019年11月5日 16時) (レス) id: 281beb9b84 (このIDを非表示/違反報告)
しがないペンギン - やっべぇ...好みドストライクの小説キタコレ え?あなた様が神か(コメント失礼します!とても面白いです!頑張ってください!)←逆々 (2019年11月5日 16時) (レス) id: 2ab28f40b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たろべ | 作成日時:2019年11月5日 3時

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