テッペン6 ページ6
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「レギュラーの話なんだけどね。あれちょっと延期にしてくれないかな?」
「「…っえ……」」
じゃ、それだけだから。そう言って出て行った吉原さんを唖然としながら見送る。
誰が言わずとも分かった。
延期なんかのわけないって。
言い方からして、あぁ呆れられたんやって。
ほんで、それがシゲのせいやってことも。
「なぁ、ちょっと。」
神ちゃんの呼びかけに、誰一人苛立ちを隠しきれないまま振り向いた。
「これ、今シゲから…」
神ちゃんの後ろに回って画面を覗くと、確かにシゲからのメールやった。
けど、
__________今日、いけんくてごめん。
それだけやった。
俺らはシゲ一人のせいでグループのチャンスを失った。
でもそれを本人は何一つ責任を感じていないように思えた。
いや、誰だってこんなメール見たらそう思うに違いない。
だって普通、休んだらそれなりの理由言わなあかんやろ。
連絡も無しに休んで、未だ何処におるかも分からんし。
さすがに今回ばっかりは許容の範囲を超えてる。
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早々に楽屋を後にして、マネジャーが運転する車にダラダラと乗り込んだ。
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ひよるる(プロフ) - この話大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年4月29日 1時) (レス) id: 96d08cfe7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なすくん | 作成日時:2018年9月27日 19時