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ぴったりとパズルピースをはめるように、


彼は私の過去を聞き出そうとしてきた。



……特に言って困る内容じゃあないけれど。



『え、何で?』


西田「だって何かしんどそうやもん…………
そんな、無理して笑わんといてよ。」


有志くんはまたしゅんとした顔で、


私にそう言う。


……本当に、有志くんの表情は


子犬のように可愛くて、ころころ変わるなぁ。


『馬鹿にされてた、ってだけだよ。
私ってば過呼吸起こすってわかってるのに
体育とか参加してたから。』



事実だ。私が馬鹿だっただけ。


西田「そんなん体質なんやから仕方ないやろ…。
馬鹿にしてた奴らが過呼吸なっちまえって
話やんそれ。」


有志くんはちょっとムッとした顔でそう返す。



優しいなぁ。 かっこいいなぁ。


『ふふ、有志くんやさしいね。』







.





私がそう言えば有志くんは、


照れたように、「そう?」と言っては


ちょっと顔を赤くしていた。

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作者名:ばばば | 作成日時:2019年12月11日 0時

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