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○ ページ10
ぴったりとパズルピースをはめるように、
彼は私の過去を聞き出そうとしてきた。
……特に言って困る内容じゃあないけれど。
『え、何で?』
西田「だって何かしんどそうやもん…………
そんな、無理して笑わんといてよ。」
有志くんはまたしゅんとした顔で、
私にそう言う。
……本当に、有志くんの表情は
子犬のように可愛くて、ころころ変わるなぁ。
『馬鹿にされてた、ってだけだよ。
私ってば過呼吸起こすってわかってるのに
体育とか参加してたから。』
事実だ。私が馬鹿だっただけ。
西田「そんなん体質なんやから仕方ないやろ…。
馬鹿にしてた奴らが過呼吸なっちまえって
話やんそれ。」
有志くんはちょっとムッとした顔でそう返す。
優しいなぁ。 かっこいいなぁ。
『ふふ、有志くんやさしいね。』
.
私がそう言えば有志くんは、
照れたように、「そう?」と言っては
ちょっと顔を赤くしていた。
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作者名:ばばば | 作成日時:2019年12月11日 0時