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彼女について、
俺のバレーの経歴について聞かれた。
親がバスケ、兄、姉がバレーという一家に
生まれた俺は、生まれてすぐに
バスケではなくバレーに触れて。
そのままジュニアのバレークラブに入って
そこからずっとバレーを続けて来た。
これが俺の、生い立ち。
俺の回答を聞いた彼女は、
ちょっと淋しげに、ゆっくりと
俺の方から遠い景色の方に目を向けた。
＿＿＿何を思ってるんだろう。
『ふふ、いいな。私も思いきり
スポーツとか、やってみたい。』
再びこちらに目を向けた彼女は、
もう先程と同じように、ふわっとした笑顔で。
＿＿何だか、無理している感じが否めなかった。
｢な、A。｣
『ん？なぁに。』
ふふ、とさっきと同じように笑う彼女。
その可愛らしい笑顔の裏に、何があったんだろうって。
.
｢過呼吸のこと、……過去に何かあった？｣
俺は堪らず、聞いてしまったんだ。
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作者名：ばばば | 作成日時：2019年12月11日 0時
