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それからというもの、夏休みは
週に何回かバレー部の方に顔を出した。
両親にも、楽しんでいるようで良かった と
理解もしてもらえて、
やりごたえを感じながら、
マネージャーの仕事をすることができている。
『お洗濯行ってきますね! 換えのタオルは
ここに置いておくので、
みなさん自由に使ってください!』
ビブスを洗濯すべく、学校内に備え付けてある
洗濯機のある保健室の隣の教室へ移動する。
そこには4台の洗濯機が並んでいて、
バレー部はそのうち1台を自由に使うことが出来る、と
顧問の先生が仰っていた。
前に洗濯した洗濯物を干し、
新たにビブスをいれて洗濯機を回す。
洗濯が完了するまでに最低でも2時間はかかるので
体育館に戻ろうとする。
……と、後ろから「あの、」と声をかけられ
反射的に足がぴたりと止まる。
『あ、はい。なんでしょう?』
見るからにここの人ではない……かな?
有志よりも、キャプテンよりも幾らか背の高い
言うなれば巨人……のような人。
用件を聞いてみれば、彼は
苦笑気味に言った。
?「ここのバレー部、今日は練習してるって
聞いたんだけど、どこで練習してるか知ってる?」
どうやら迷っているようだったので、
体育館に一緒に連れて行って差し上げることにした。
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作者名:ばばば | 作成日時:2019年12月11日 0時