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▽ ページ2
桜の舞う校門の前、周りよりも
背が高い彼を、必然的に目に映した。
同じ中学の友達と話しながら笑う彼は、
子犬のような笑顔だった。
それだけだった。
＿＿＿＿特に気に止めることもなかったのに。
.
入学式特有の長い校長の祝辞?を聞き終えて、
いざクラス分けを見よう！という時だった。
皆が一斉に廊下に貼りだされている
クラス表を見ようとするので、
身長が周りよりも低い私は
周りの子達に飲まれて身動きが取れなくなる。
『ぅわ、』
どうしよう、と思っていると、
自分の背中が、固い壁か何かに
ぶつかっているのに気づき、
後ろを振り返る。
｢……大丈夫？｣
.
そこには、校門の前で桜と共に見た
子犬のような彼。
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作者名：ばばば | 作成日時：2019年12月11日 0時
