58 ページ11
ご飯を2人で作って、一緒に食べる。
『ん、美味しい。』
柳田｢え、ほんと？それドイツのお土産。
煮ると美味いんだよ。｣
『うん…日本から脱出した気分…………。』
柳田｢はは、大袈裟だろ。｣
まさくんとお互いの近況報告や、
他愛もない話をしながら、
ご飯を食べ進める。
柳田｢最近どう？変わったことない？｣
『最近……あっ、この間小野寺さんとお会いしたよ。
何か試合でこっちの方来てたみたいで。』
柳田｢太志が？ へぇ……なんか話した？｣
まさくんはちょっと興味ありげに
話を進める。
『えっとね、今度の試合見にこないかって
言ってもらったかな。平日の昼間だから
有給取って行こうと思ってるよ。』
柳田｢おー、いいんじゃない？
バレーについて知るチャンスじゃん。｣
『うん、そう思って。だって仮にも
プロの選手の彼女だもの、知っておいた方が
いいと思って、小野寺さんに話通してもらった。』
柳田｢なるほど。……あ、A。あのさ。｣
『うん、何？』
まさくんはちょっと改まった感じになって
こちらを見る。
真剣そうな目だな、なんて思いながら返事をすると
まさくんはいつもより優しい声色で話し始める。
柳田｢俺さ、今シーズンもドイツと契約してるし、
付き合ってからのこの4年間、ずっとAには
我慢ばっかりさせてたり、不満も多いと思う。
でも俺考えたんだ。俺ももう歳取ってきたし
この先ずっとバレーで生きていくなんて
絶対無理だってわかってるから。
それに俺にはバレーの他にもっと大事なものができたって。
ごめん…………、長くなったけど、
A、俺と結婚してください。｣
まさくんはぽっけからお高そうな指輪を取り出して
ぱかりと箱を開けて差し出す。
私は予想もしていなかったので、
驚きながらも返事をした。
·
『私で良ければ……お願いします。』
返事をした途端に、何故か涙が溢れてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちくし(プロフ) - まみさん» そう言って頂けると、制作意欲がもりもり湧いてきます^^ 更新の方頑張りますので全日本男子バレーの作品共々、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月9日 23時) (
レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ちくしさん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ちくしさんの作品大好きです！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: aba54813fb (このIDを非表示/違反報告)
ちくし(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます。また、別のバレー関連の作品の更新状況が落ち着きましたら書かせて頂きますね^^ 参考になりました！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 結婚式挙げてのその後のお話がみたいです！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: aba54813fb (このIDを非表示/違反報告)
みか - いいねがあったら、いっぱい押したい (2019年12月27日 17時) (レス) id: 0541ecb78d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばばば | 作成日時：2019年12月10日 22時
