ちび、動きます《Y.M》

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用語やプレイをしっかりと頭に叩き込む。





とにかく記憶力には自信があるから





一つ一つ、覚えていこう。





皆の練習をじーっと見ていると、





向こう側からかなり速い球が飛んでくる。





ｯこれ絶対避けれないやつだ…………!!






と思いながらも頭を下げると、





壁の、私の頭の位置の高さ辺りに





飛んできた球がすごい音を立てて




打ち付けられた。





あまりの怖さに腰を抜かしてへたりと




その場に座り込む。





柳田｢A大丈夫か！？
ごめん強く打って外した……!!｣




『あ、だ、大丈夫……。ごめん、ちょっと
びっくりしただけ……！当たってないよ。』




柳田｢ｯはぁ〜…………良かった怪我なくて……
ごめん、立てる？｣






『うん、大丈夫。…………っわ』





床に手を付き、立ち上がろうとする。が、




腰が抜けてしまっているため、立てなかった。




『っごめん、腰、抜けちゃったみたいで…』





柳田｢っえ、ほんとごめん……！椅子、座るか？｣





『あ、うん…』





まさくんは、私の身体軽々ともちあげて




お姫様抱っこをし、、





隅の方にあったパイプ椅子に私を座らせた。





柳田｢A小さいから横抱きにしやすいな。
軽いし小さいしほんと兎みたいだ。｣






『っなにそれ馬鹿にしてるの……。
椅子、ありがとう。』





柳田｢まぁ俺と30cmも違うし……うん。小さいな。｣




『ねぇやっぱ馬鹿にしてるよね？
これでも身長伸ばしたいんだよ？
しかもここに来たらもっと自分のちびさを
実感したし…………。』





柳田｢はは、まぁバレーは身長がかなり
関わってくるからな。
いーよ。そのままのAで。
小さくてもいい。｣





『ｯなにそれ〜〜。
もうまさくん練習戻りなよ…！
茶化すくらいならサーブ練習してきて！』






まさくんが私をすごく馬鹿にしてくるので






まさくんの背中を押して練習に戻るよう促す。






そうするとまさくんは





わかったわかった。 なんて笑いながら言って






先程打った球を拾ってコートへ戻っていった。

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