ちび、動きます《Y.M》

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お昼休憩のあいだは、皆さん




練習中のようなピリッとした空気ではなく、




楽しそうにお話しされていたり、




わちゃわちゃとしていたりで、楽しそうな





雰囲気でお昼ご飯を召し上がっていた。





石川｢Aちゃーん。｣





『はぁい！』






祐希くんに呼ばれたのでそちらに駆け寄ると






そこには西田さんと山内さんもいて。






『祐希くん、どうしましたか？』





石川｢ん、Aちゃん。あーん。｣





『え、あ、あー……っむ。ん、美味しい。』





祐希くんに差し出されたお箸には





茹で野菜の付け合わせにのせたくし切りのトマト。





石川｢トマトって美容にいいんだって。
いっぱい食べたら綺麗になれるよ〜｣





西田｢あー、そーゆーの駄目っすよー！｣




西田さんがそう言う。




え、食べちゃダメだったやつ？これ。




『あっ、ごめんなさい…!
差し出されたからつい…』






山内｢違う、祐希。トマト嫌いだからって
人に食べさせるの良くないよ。｣




言葉の足りなかった西田さんに補足するように





山内さんが祐希くんを指摘する。





石川｢あ、バレてたんだ。そー。俺トマト嫌いなんだ〜。｣






『もう、そうだったんですね？でもトマトは
美容に良いですもんね。祐希くんも沢山食べて
綺麗になりましょうね。ふふ。』






石川｢ひぇ…………ごめんなさいAちゃん〜……!｣






山内｢嫌いなものでも我慢して食べろ。｣





そう言って山内さんは祐希くんのお皿に





トマトを1つのせる。






石川｢いやおかしいでしょいらないってばトマトなんて｣





『これに懲りたら嫌いなものもちゃんと
食べてくださいね。もう…………』





山内｢東間も、これからは箸差し出されたらすぐ
たべちゃだめ。確認とってからたべること。
いい？｣





『っは、はい。分かりました。すみません。』








.

やっぱり山内さんって、あまり私のこと


よく思ってないのかな……？

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