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それから皆で体育館に戻って、


中垣内監督に謝った。


すると中垣内監督は、


そう言えば、苦手だったな。


と言って、逆に謝ってもらってしまった。


__中垣内監督も、きっと


叔父さんから事情を聞いているのかな。


.


練習中なのに、


まさくんのこと、過去のことを考えてしまって


自分のやるべき事に身が入らない。


「……ま、東間。」


そんなぼやっとしていた私の肩をとんとんと


叩き、声をかける人物がいた。


……山内さんだ。


『ッ山内さん!すみません……
どうされましたか?』


山内「いや、飲み物貰おうと思って。体調悪い?」


『あ、いえ…!そういう訳じゃないので
大丈夫です! すみません、ドリンクですよね。』


山内さんのドリンクボトルを


ボックスから取り出して、手渡す。


山内「さんきゅ。」


私の隣で、こくこくと喉をならして


ドリンクを飲んでいる山内さん。


山内「っぷは、生き返る……」


『いつも練習お疲れ様です。
健ちゃんに負けないくらい、
いいクイックが打ててますね!
さっき打ってたのなんて、とっても早くって…!』


山内「あー、俺も自分で思った。
これならいける!って」




山内さんと練習中の話をしている。


と、いきなり山内さんが


私の腕を引き、すっぽりと


抱きしめる形になる。


『っえ、』


バンッ!!!!


山内「ッは、危な……。ちょっとマサさん、
これ前にもあったすよね?」


どうやら、まさくんのサーブが


こちらに飛んできていたようだった。


__何だかデジャブ……。


『っすみません、山内さん!
ありがとうございます。』


柳田「ごめんA、晶大!」


『大丈夫ー』


まさくんがこちらに声をかけてくるが、


一言大丈夫と言って目を逸らしてしまう。



.

『妹』のような存在として、


まさくんの傍に居られるか、


不安になった自分なんて。





……なんて烏滸がましいの。




.

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ちくし(プロフ) - 零崎哀識さん» コメントありがとうございます。ご心配おかけしまして申し訳ございません。当方人差し指でスマホ操作を行うので長文を書くのが難しくなりました。できるだけ早くお話が書けるよう頑張りますのでもう少々お待ち頂けますようお願いします。 (2019年11月3日 13時) (レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)
零崎哀識(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます!怪我の方お大事になさってください!更新楽しみに待ってます^^* (2019年11月2日 15時) (レス) id: 0970f9f72e (このIDを非表示/違反報告)
ちくし(プロフ) - 暁さん» ご指摘ありがとうございます。只今修正しましたのでご確認の程お願い致します。これからもご指摘の程よろしくお願い致します。 (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)
ちくし(プロフ) - あささん» お返事遅れてしまい申し訳ありません。ありがとうございます。更新速度に自信はありませんが、手当り次第バレーの知識に触れながら、続きを書いて参ります。よろしくお願い致します。 (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)
ちくし(プロフ) - 遥さん» お返事遅れてしまい申し訳ありません。続きを皆さんにお届けできるよう頑張りますので是非ともよろしくお願い致します。 (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6513d7205c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばばば | 作成日時:2019年10月25日 23時

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