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『あれ...？さっきまで、安定様たちといたのに...』
床に寝転がっていた体を起こし、あたりを見回した
4畳程度の狭い部屋
隣を見ると悲しそうに俯く姉様がいた
...この光景には見覚えがあった
あの、本丸だ...
すると、どたどたと足音が聞こえ、この部屋の障子が雑に開けられた
顔をあげると、そこには思い出したくもない、見たくもない、前の主の顔が、こちらをじっと見つめていた
「こっち見てんじゃねぇよ」
ちっと舌打ちをして、こちらに1歩、2歩と歩み寄り、私の目の前でしゃがんだ
主は、私の前髪を強引に掴み上げ、自分と目を合わせる形にした
そして、
「大事な大事な姉様が折れるとこ、よく見てよろな」
と、汚い笑みを浮かべ、姉様を殴り始めた
やめて！
そう叫びたいのに、声が出ない
なんで、なんで！！
『姉様！』
やっと声が出たと思ったその時、
姉様は折られていた
『姉様...！！！』
姉様の体に手を伸ばすと、ぎりぎりで届かず、その手は空を切った
空を握りしめる私の手を、主は掴んだ
いや、やめて
そう言いたいのに、またも声が出ない
主は汚らしい笑い声をあげて、
「次はお前だ」
と、腕を振り上げた
『っっ！！！』
勢いよく起きあがる
頭が、痛い...
クラクラして、呼吸も荒かった
そうか、さっきのは夢だったんだ...
そう認識しても、やはり怖いものは怖い
左を見ると、姉様がいた
姿勢良く座り、首だけが俯いていて、、
きっと眠っているんだろう
『姉様、姉様
起きてくださいまし』
そう姉様の肩を優しく揺すると、顔を上げ、「あ、寝てたか、申し訳ない」と笑った
良かった、姉様折れてなかった
ほっとして、自然と頬が緩んだ
すると、廊下から、「入るよー」と声が聞こえた
それに、『はい！』と返事をすると、ゆっくり障子が開いて、安定様と加州様が顔を出した
安定「あ、起きた？
これから夕餉なんだ、みんなで食べよ！」
『はい！
姉様、行きましょ！』
姉「えぇ、そうね」
それから、安定様と加州様に案内してもらい、大広間へと足を運んだ
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央花(プロフ) - 打刀より小さくて、普通の脇差よりデカいなら、にっかり青江と同じく、『大脇差』されるかと。 (2019年3月26日 17時) (
レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
ナツキ - 最高でした。 お話がとにかく細かくて深いのでつい感情移入してしまい、何度か泣いてしまいました…。そして安定くんのあの決めゼリフには鳥肌が立ちました…！本当に素晴らしかったです！ (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0ffa96318d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 最高でした！ 次も楽しみ！！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 5f02d1d6bc (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！ちゃんと安定くんぽく書けてますかね？私自身ちょっと不安です(笑)これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - Tikuwaさん» ご指摘ありがとうございます！語彙力無くてダメダメですが、これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリサ | 作成日時：2018年3月22日 10時
