29 ページ30
パッと目を開くと、そこはもう私が知っている本丸だった
帰って来た余韻に浸っている暇はない
一刻も早く薬研を手入れしてもらわないと、取り返しのつかない事になりそうだ
私は、羽織を羽織ったままぐったりとしている薬研を抱き上げ、叫んだ
『主様！主様ー！！ただ今帰りました！主様！』
すると、ひょこっと廊下から顔を出した主様が、私達を見て顔を真っ青にさせた
『薬研が重傷で！早く手入れをお願いします！』
包「僕のせいなんだ！僕を庇ったせいで、折れちゃうのは嫌だよ！！」
主「分かった！薬研を先に手入れだな
皆手入れ部屋に来い、お前らも傷は負ってるだろ」
早く来い！と言われ、薬研を連れて手入れ部屋に行った
薬研を主様に任せて、手入れをしてもらった
ほっとしたが、そんな時、手入れ部屋の襖が開いて背の小さい子が入ってきた
短刀の子かな？なんて思ってみたが、どうやら普通の人間のようだ
そのまま私に抱きつくと、お腹にぐりぐりと頭をすり寄せてきた
『いっ！！！...たぁ...』
傷に触れて痛っ！と叫びそうになったのをギリギリ？で抑えた
姫「お帰りなさい！覚えてますか？見習いに来た姫華ですよ！！」
『あ、貴方が姫華さんですね、
ただ今帰りました！』
前に主様に見習いにはあまり近づくなと言われたから、結構警戒してしまったので、それがバレていないか心配だった
と言うかそれ以前にとても傷が痛い...
姉「あのー、姫華さん？A、中傷負ってるので、出来れば離れて頂けるとありがたいです」
姫「わっ、ごめんなさい！痛かったですよね、」
あからさまにしょぼんとした態度をとって、かわいこぶるように下を向いた
痛かったですよねって分かってるなら抱きつかないで欲しい
姉「大丈夫...？って貴女出血酷くなってるじゃない！足も怪我してるんだから無理に立ってなくて良いのよ！」
『あれ、私中傷なんて負ってたんですね
気付きませんでした』
足を怪我していると言われると、さっきの太刀の攻撃をかわしきれなかった時の傷か、と納得がいった
意識すると痛みを激しく感じた
姉「ほんっとに馬鹿ね、主様、次Aお願いしてもいいかしら
この子中傷負ってるの気づいてなかったみたい」
主「全く...前回よりは良かったが、ほんとは怪我なんかしない方がいいんだからな！」
その後ほんと馬鹿だねーと鯰尾さんや骨喰さんに茶化された
骨喰さんには目で訴えられたけど...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
央花(プロフ) - 打刀より小さくて、普通の脇差よりデカいなら、にっかり青江と同じく、『大脇差』されるかと。 (2019年3月26日 17時) (
レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
ナツキ - 最高でした。 お話がとにかく細かくて深いのでつい感情移入してしまい、何度か泣いてしまいました…。そして安定くんのあの決めゼリフには鳥肌が立ちました…！本当に素晴らしかったです！ (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0ffa96318d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 最高でした！ 次も楽しみ！！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 5f02d1d6bc (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！ちゃんと安定くんぽく書けてますかね？私自身ちょっと不安です(笑)これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - Tikuwaさん» ご指摘ありがとうございます！語彙力無くてダメダメですが、これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エリサ | 作成日時：2018年3月22日 10時
