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月明かりが照らす小さな町
遠くには流れは浅いものの、人が歩く道から底まで2ｍはあると思われる川
さらさらと風に吹かれる草木
...あれ、、1度ここに来た事あったっけ...？
隣には姉様がいて、橙色の目が光っていた
姉「綺麗...」
ポツリと呟いた姉様の目の先には、川があった
きらきらと煌めいて、目を奪われた
そこには橋がかかっていて、夜だからなのか、ひと1人、通っていない
たまに通っても野良猫や野良犬程度だった
一瞬、この場がしんと静まり返った
が、瞬間、そよそよと吹いていた風が、急に強く吹いた
強い風に目を瞑る
風が収まって、まっすぐ前を向き直すと、橋の向こうから黒い霧のような物がやって来るのが見えた
『これ、夢の続きかな...？』
この光景は1度夢で見た
そうだ、あの夢だ
皆が折れてしまう、あの悪夢そのものだ
姉「何バカなこと言ってるのよ？
ほら今回の隊長はAでしょ、指揮してよ」
その台詞にはっと我に返った
そうだ、これは夢なんかじゃない
今度こそ、皆が折れちゃうから
折れないように、守るんだ
『私はこの夢を見た...それが正しいのなら、ここで皆が折れてしまいます
だから、極力固まって、離れないで、お互いを守れる範囲で戦いましょう
無理強いはしてはいけません』
行こう、そう言うと、皆が了解！と言って刀を抜いた
私も抜刀し、敵に向かっていった
奴らは私達を一瞥すると、ニヤリと笑い、こちらにかかってきた
減速すること無く、走り込むように、敵を切り裂いた
初陣の時より、周囲や自分に気遣いながら戦った
流れの浅い川、さらさらと風に靡く草木、それぞれが持つ刀
その全てが月に照らされ、目が眩んだ
それでも怯んでいる暇は無かった
主様が言った通り、時間遡行軍の数は多く、気を抜くとやられそうだった
振り下ろされる刀をかわし、敵を切る
時に擦り傷を作りながら、敵を切り裂いた
必死に、必死に戦ったつもりだった
それでも、夢は現実となってしまうようだ
その他刀剣達に目をやると、皆にも傷があった
その中に、一振、誰よりも酷い怪我を負った刀剣がいた
彼の後ろには、また小さな影か見えた
足元には血が滴り、肩で呼吸をしている
中傷くらいだろうか
一瞬で血の気が引いていった
今にも倒れそうだった
『薬研！！！』
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央花(プロフ) - 打刀より小さくて、普通の脇差よりデカいなら、にっかり青江と同じく、『大脇差』されるかと。 (2019年3月26日 17時) (
レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
ナツキ - 最高でした。 お話がとにかく細かくて深いのでつい感情移入してしまい、何度か泣いてしまいました…。そして安定くんのあの決めゼリフには鳥肌が立ちました…！本当に素晴らしかったです！ (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0ffa96318d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 最高でした！ 次も楽しみ！！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 5f02d1d6bc (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！ちゃんと安定くんぽく書けてますかね？私自身ちょっと不安です(笑)これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - Tikuwaさん» ご指摘ありがとうございます！語彙力無くてダメダメですが、これからも宜しくお願いします！ (2018年4月8日 13時) (レス) id: 7fd62f02c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリサ | 作成日時：2018年3月22日 10時
