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797話 ホントの気持ち* ページ31

ーー総悟side


薬がなくなりまぁ微熱だし自分で取りに行くかと医務室に行ってみれば、聞こえてきた覚えのある声。
見つからないように影から見てみれば、ザキがAの右肩の処置をしているようだ。
終わったらしいその様子を見て、俺が中に入ろうとしたら


「ごめん・・ありがと・・」


そうザキに謝ったAに、治療のことだと思ったらしいザキに対して違うと話したA。


「ザキさんがいなかったら私、死んでたから」


その言葉に俺は話しかけるのをやめた。


「今更だから言うけどさ・・」


このままAの本音を聞けると思ったから。


「ホントはね、怖かったんだ。前の事を思い出して・・。地下に行ったメンバーは私と神山くん以外みんな死んでしまった。私が副隊長とは思えない指示を出して神山くんまで死にかけた・・」


あぁ、あの時の件か・・。
でもあの件は俺も悪かったのだが。


「あの時総悟が来てくれなかったら、私も死んでた・・」


Aの目から雫が落ちる。
そして握っている拳は震えていた。


「私ね、今回の事でも思った・・。私はやっぱり総悟がいないと何も・・できない・・んだね?」


ホントは俺が倒れてからずっと、コイツは不安だったのだろう。
大丈夫って言っても、不安で不安で仕方なかったのだろう。
だから寝る間も惜しんで必死になって俺の面倒を見てたのだろう。


山崎「Aちゃん!!泣かないで!!」


急に泣き出したAに焦るザキの声。
そろそろザキもどうしていいかわからねぇだろう。


総悟「やっと素直に負けず嫌いを認める気になったかィ?」


そんな俺の声に気づいたAが俺の方を見た。


「なんで・・いるの・・」


その言葉に俺は適当に返す。


総悟「ほら、治療してもらったんだろ。帰るぞ」


そう言って俺は怪我をしていない左腕を引っ張る。
ザキが去り際に余計なことを言っていたが、俺はそれを無視して医務室を後にした。


「もっと・・ゆっくり・・」


歩いてくれと話すA。
とりあえず歩調を合わせて歩いた俺は、Aの腕を離すと縁側に腰掛けた。


「え?」


涙で濡れた赤い目で俺を見下ろすAに分かるように、俺は隣をポンポンと叩く。
それにより座れという意味だと気づいたらしく、隣に座ったのを見計らい。


総悟「ちーと待ってろ。寒いからな」


そう言って俺は自室に戻り、毛布を一枚持ち戻った。

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沖田いずみ(プロフ) - 桜さん» 一応番外編の方で書かせていただきました(>_<) しかし違うバージョンもやってみたいなと思ってます笑 (2017年8月10日 20時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんが風を引く話も見てみたいです! (2017年8月9日 23時) (レス) id: 4807b3a825 (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - 沖田いずみさん» そうなんですよ!周りが輝きすぎて辛いんですよね、ザキさんは笑笑 いつも影ながら皆を支えてくれるザキさん!素敵です(*´Д`*) (2017年3月31日 22時) (レス) id: 06a62aeb1f (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 厨二病兎さん» 確かに!!周りイケメン多いですもんね!!それでも私はザキさんが好きなのでザキさんは夢主ちゃんと沖田くんの間に入る役柄でイケメンキャラになってます笑 私の小説だけだと思いますがザキさんは大事なキャラです (2017年3月31日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
厨二病兎(プロフ) - 沖田いずみさん» ですよね!私、ザキさんも普通にイケメンだと思います!ただ周りの男子がイケメン過ぎるんですよ!笑笑 (2017年3月31日 7時) (レス) id: 06a62aeb1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年3月12日 21時

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