130訓 真選組の末路 ページ4
信女「虚の野望は砕きはした、けれどこの国はまだ滅びを脱しちゃいない」
新海「脱してないだと」
市村がゆっくり説明を付け足す。
市村「虚のおかげで弱った国力、そして未だ諸外国からの圧力がかかってる。それに・・」
少し溜めると窓の外を見ながら
市村「旧政権の遺物なんてモンが残ってる。気を抜けばすぐに国なんて崩れる」
信女「せっかく姫を立てても新しい国はすぐに掠め取られる。ああいう連中の相手は、私たちみたいな悪知恵の働く性根が捻くれた奴が一番」
そよ姫「信女さん・・皆さん・・ありがとう」
新海「なるほど、それでその地位に収まってるってわけか。案外アンタも良い奴なんだな」
その言葉に新海を睨む信女を見て見て見ぬふりをする市村。
そんな中新八は聞く。
新八「あの、真選組の方はどうなったんですか?あんなに活躍したのに、順当にいけば出世コースですよね?」
その新八の言葉に反応したのは新海だった。
新海「お前・・その話はするな・・」
新八「え?」
戸惑う新八に新海は言った。
新海「酷ぇ話だよ。国のために、星のために働いた英雄を・・新時代じゃ邪魔者扱い・・。真選組は、壊滅させられたんだよ」
?「おいおい、それじゃあ何もしなかった俺が悪いなんて聞こえるんだが」
その新たな声に全員が入り口を見る。
新八「松平公!!」
市村「松平」
近づいて来た松平を睨みつける市村。
新海「当たり前だろ。お前は高い地位を持っていながら見廻組は助けて、真選組は見捨てた。新時代には必要ねぇってな」
新八「随分と新海さん怒り狂ってますけど・・」
そよ姫「Aさんですよ・・」
新八「あ、あの・・ゴリラがゴリラ婚したのは知ってますけど、他の人たちは・・」
新八が疑問を問えば松平はある紙を窓越しに新八に見せた。
新八「こ、これって・・」
松平「ここ一月で新政府から真選組に下された処分をまとめたもんだ。俺は誰一人助けてやれなかったよ」
松平が見せる紙を見て新八は驚く。
新八「土方十四郎 左遷!?斎藤終 辞職!?沖田総悟 切腹!?」
松平「幹部連中はやられたよ」
新八「あれ?でもAさんは?」
松平「Aちゃんは・・・」
松平が溜めてる間に新海も市村も信女も、そしてそよ姫も複雑そうな顔をしていた。
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シオン - 初めまして、私は、シオンといいます。とても素晴らしい作品だと思います。 (2021年2月6日 10時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - 更新待ってます! (2020年4月29日 18時) (レス) id: d8cddd6978 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!頑張ります(^o^) (2019年7月25日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 何度この作品を読んでも面白くて飽きません!長作で大変だと思いますがこれからも頑張って下さい! (2019年7月18日 22時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» コメントありがとうございます!数年近くも読んでもらって嬉しいです!!頑張って完成させていただきます笑笑 (2019年3月22日 17時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2019年3月21日 18時