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お妙の前に現れた新八と神楽、そして銀時の役を演じる男。
それを見て近藤は3人に向かって万事屋と言った。


近藤「ったく、しぶてぇ野郎だよテメェは」


そうかと九兵衞は気づいた。
これは芝居だと。
銀時ではない男を銀時だと見せかける芝居。
白詛で視力が弱まったお妙に向けた・・優しい嘘。


九兵衞「・・まったく、遅かったではないか。妙ちゃんはずっと待ってたんだぞ」


お妙「近藤さん・・・?」


急に聞こえてきた近藤の声に、お妙の目が近藤を探している。
このまま嘘を付き続ける。
それをココにいる全員が決めた。


近藤「安心してください、お妙さん」


近藤は声を大きくして続けた。


近藤「・・・俺も、万事屋も、みんな、ココにいますよ」


その言葉にお妙は微笑んだ。


お妙「本当に、夢じゃないのね」


銀時「あぁ」


銀時役の男は頷いた。
その両脇に新八と神楽は並んだ。


銀時「だから、もう何も心配いらねーよ」


新八「大丈夫です姉上、銀さんがいれば・・」


神楽「三人揃えば大丈夫ヨ」


銀時「お前の未来は・・・俺たちの未来は・・この世界の未来は・・」


そう言うと銀時役の男はお妙の手に自身の手を重ねた。


銀時「俺たちが変えてみせる」


それに合わせて新八と神楽も手を重ねた。
それを聞きお妙の頬に涙が伝う。


お妙「あり・・・がとう」


ーーー


神楽に言われた通り、銀時のフリをしてお妙の前で一芝居打った。
芝居は上手くいった。
お妙に束の間の安らぎを与える事が出来た。
だが・・お妙の病状が良くなるわけではない。


新八「・・チッ、どこで嗅ぎつけたかは知らないが、余計な真似を」


お妙の病室を後にして廊下を三人で歩いている。
一番前を歩く新八は振り返ると舌打ちをした。


神楽「ケッ、泣いてたくせに」


新八「お前も泣いてただろーが!」


神楽「テメェのために泣いたわけじゃないアル」


もめ始めた二人の間に入った銀時役の男。


銀時「どうでもいいけどよ、ツッコミとアルは捨てたんじゃなかったのか?」


その言葉に二人はバツが悪そうな顔をすると


「「うるせぇえええ!!」」


廊下に響いた声。
そして三人は


「「「またな」」」


そう言って別れた。
新八は外へ。
神楽は階段を上った。
銀時役の男は廊下の奥へと。
それぞれが違う方向に向かって行った。


銀時「まだだ」


神楽「・・・」


新八「・・・」

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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか? (2019年4月28日 16時) (レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます!!涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます!!長引いてますがよろしくお願いします!! (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです!むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです!1日の楽しみになってます!応援してます!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年11月5日 22時

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