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「・・・もう・・離してあげて・・総悟」


総悟「A、お前・・どうして」


驚いた表情で沖田くんは俺の胸ぐらを離した。


「あんだけ大きい声が響いてたら、怠くても来ちゃうって」


そう言ってフフッと笑ったAちゃんの顔は真っ白だ。


総悟「・・・悪りィ」


「まったく・・・目もしっかり見えてるわけじゃない人間に、心配かけさせんじゃないの、インチキ抜刀斎」


総悟「悪かったって・・」


「・・・大丈夫だよ」


銀時「・・・」
土方「・・・」


シーンと静まり返った部屋。


「・・大丈夫、まだ4日の時間がある」


銀時「・・必ず見つける。それまで「死んだりなんてしませんよ」


笑ったAちゃん。
だから早く見つけていただかないといけないですねと。


「なんだか義兄弟さんって・・旦那に似てますね」


銀時「え!?」


バレたかと少し焦るが


「あ、でも見た目は旦那の方がいいですね」


桂「当たり前だ。こんな奴が銀時の跡になるかと先程も言ってやったのだ」


何とかのりきったが、そんなに今の俺ってヤバイの?と心配になる。
後で鏡を見ようと改めて思う。


土方「A」


「はい?」


何ですか?と聞くAちゃんの傍に寄ると、土方くんは肩に手を置いた。
その事によりビクッとなった肩。


土方「悪りぃ、驚かしたか?」


「いえ大丈夫です。少しは見えますから」


土方「体調は大丈夫か?」


その言葉にAちゃんは


「土方さん・・・」


ニコリと笑った。


「・・ダメですよ、私。わかってるんでしょ?」


総悟「Aがいたいならココにいていいんでィ」


沖田くんはAちゃんの目の前に立ち言った。


「・・ごめん、ココにいたいけど・・」


土方くんが置いていた手が肩から離れた。


「・・本当に限界・・・なんだ・・。立っていられない・・くらいに・・ね」


そう言いながらAちゃんは、目の前の沖田くんに倒れるように寄りかかった。


総悟「A!」


沖田くんは驚いた顔をしてる。
土方くんは予想通りだったのか、特に驚く様子もない。


桂「よくその体で近藤と俺を助けに来られたものだ」


「・・へへ・・・すごいでしょ・・頑張っちゃ・・た・・よ」


そしてそのままAちゃんは、沖田くんの胸の中で意識を失った。


総悟「A!!おい!」


沖田くんが必死に身体を揺するが、起きることはなかった。

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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか? (2019年4月28日 16時) (レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます!!涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます!!長引いてますがよろしくお願いします!! (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです!むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです!1日の楽しみになってます!応援してます!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年11月5日 22時

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