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新八「そんな話をしても時は還らない。どんなに願っても、あの人は・・帰ってこない」
新八は俺の方を向いて言う。
新八「貴様もココが危険な事はわかったはずだ。墓参りが終わったら消えろ」
そう言って再び外に出て行こうとする新八の背中に向けて
銀時「もし、俺なら時を還せると言ったらどうする?」
その瞬間、新八は歩みを止め振り返り俺を睨んだ。
新八「貴様の戯言に付き合う暇はない」
銀時「お前のやってることも立派な戯言だろ?意志を継ぐだか知らねぇが、こんな残骸の星守ってどうなるんだ。もう何も還らないってわかってて、なんでこの星を捨てずにいる」
神楽「確かに時は還らない。失ったモノは・・もう還らない。だけど・・銀ちゃんはきっと帰ってくる」
神楽の表情から悲痛な叫びが伝わってきた。
神楽「銀ちゃんはきっと帰ってくる。帰ってきた時誰もいなかったら、酔い潰れたバカに誰が毛布掛けてあげるのよ」
新八「残骸でも捨てられた星でも、ココはあの人と俺たちが出会った星だ。俺は何を失おうと万事屋の故郷を護る。万事屋であることを捨てるつもりはない」
二人のその言葉を聞いて俺は笑う。
銀時「・・そうか、それ聞いて安心した。頼まれた事を何でもやんのが万事屋だろ?なら俺の依頼、聞いてくれるか?」
俺の言葉に何だと聞いてくる二人。
俺はゆっくりと言う。
銀時「・・・もう一度、俺と万事屋を再結成してもらえるか」
一瞬の沈黙の後、二人の叫び声が部屋に響いた。
神楽「なにわけわかんないこと言ってんのよ!!」
新八「寝言は寝て言え」
銀時「銀さんのやり残した仕事をやりたいんだろ?俺なら力になるって言ってんだ」
新八「何を根拠に・・」
銀時「相棒を直すために源外のじーさんに会わなきゃならねぇんだ」
その言葉に新八が何の関係があるかと聞いてくる。
俺は苦笑いで
銀時「さぁ?そいつは今んとこわかんねぇ」
新八「ふざけるな!!」
新八の鋭い怒声が響く。
新八「そんなバカげたことに俺たちが付き合うとでも?」
銀時「付き合うだろ?お前ら万事屋だもんな」
そう言ってニヤリと笑えば、黙っていた定春がゆっくりと俺に歩み寄った。
俺はその頭に手を置く。
神楽「なんで定春が・・自分から・・」
神楽の呟く声が聞こえた。
とりあえず明日三人で集合することを約束して別れた。
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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか? (2019年4月28日 16時) (レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます!!涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます!!長引いてますがよろしくお願いします!! (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです!むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです!1日の楽しみになってます!応援してます!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年11月5日 22時