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ーー銀時side
あれから数時間経ち、埃が付いたデスクを指でなぞる。
ココは元は俺の家ともいえる万事屋だ。
銀時「聞きてぇことがある」
俺は壁に背中を預ける神楽に問う。
銀時「白詛ってなんだ。殺人ウィルスってなんなんだ」
神楽「下で聞いた通りよ。それにアンタも実際に罹った人間を見たでしょ?アレが末路よ」
銀時「Aちゃんもそうなるってわけか」
そう俺が言えば頷いた。
神楽「白い呪いと言われる謎の殺人ウィルス。唯一助かるすべは逃げることだけよ」
銀時「なるほどな、それで金のある奴は地球を捨てて逃げたってことか」
神楽「そういうこと。結果、残ったのは貧しい連中と、政府崩壊を目論む攘夷志士や、法の緩みを利用するゴロツキども」
あとはね・・っとためるとフッと神楽は笑った。
神楽「ケツまくって逃げんのが性に合わない頑固者だけよ」
銀時「国や政府はどうした」
この状況で上は何もしないのかと問えば
神楽「形だけの政府はボロボロ、治安は悪化してるわ。かつて繁栄の象徴だったターミナルはあの通りよ」
そう言って神楽が見る方を見れば、ポッキリと折れてしまったターミナルが見えた。
神楽「あんなことがなけりゃ、今頃銀ちゃんもそこでアホ面下げてハナクソほじってたかもしれないわね」
あんな事と言われて聞けば、俺は白詛が広まる前に失踪したらしい。
すると神楽は突然俺のメモ帳という物を取り出した。
『ナノマシンウィルス』
そう一言書いてあった。
神楽は付け足すように言う。
神楽「銀ちゃんは白詛が広まる前にその存在を知っていた。そしてそれがナノマシンウィルスであることも・・」
銀時「それはつまり・・白詛は人為的に作られたってーのか」
神楽は頷いた。
神楽「そう、この世界は何者かの意思によって破壊されたってことよ」
そしてこの世界の俺は、それを阻止しようと一人で動いていたと神楽は言う。
神楽「ナノマシンウィルスというメモを残した銀ちゃんは、黒幕にあと一歩のところで・・道に生えてた毒キノコを食べて・・それで・・帰らぬ人に・・」
一瞬部屋がシーンと静まった。
そして数秒して気づく。
銀時「白詛関係ねぇえええええ!!!」
俺は白詛ではなく毒キノコにやられたらしい。
主人公それでいいのか!?
その時玄関から声がした。
新八「白詛の話はもういいだろ」
新八だった。
隣には定春もいた。
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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか? (2019年4月28日 16時) (レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます!!涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます!!長引いてますがよろしくお願いします!! (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです!むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです!1日の楽しみになってます!応援してます!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年11月5日 22時