灰 ページ41
…
俺は、手に提げていた袋を落としそうになった。
落とさなかったけど。
クリスの手がAの頭を引き寄せている。
俺はその光景をただぼうっと見ていた。
見ていたというより、目が離せなかった。
…綺麗だった。
その時間はあまりにも長かった。
息が止まって、心臓の音が乱れて、どんどん苦しくなった。
ようやく二人の顔が離れると、二人は笑いだした。
そして俺もやっと呼吸を始めたが、息が震えていた。
足早にそこを後にして、会議室に向かった。
なんだ。なんなんだ。
知らんぷりしてたのに現実をつきつけられた。
現実って…美しいのか。
息は震えてても頭の中はどこか冷静だ。
いつもそうだ、AはYESともNOとも言わない。
仕事の時しか言わない。
俺はグレーゾーンが苦手だ。
だから2010年も死ぬ思いで過ごした。
俺は、自分の意思だけはっきり伝えて、
後はAが俺に白か黒かを伝えてくる日を待ってた。
馬鹿だな。そんな日が来るはずなかったのに。
よく考えてみろ。熱に浮かれて忘れていた。
Aはグレーゾーンを楽しめる人だし、そういう状況に慣れてる。
白黒はっきりさせることにむしろ違和感すら覚えてるのかもしれない。
その方が、Aの奥に入っていけたんだ、きっと。
そして俺は、グレーから黒になってた。とっくになってた。
そうとも気づかずに、グレーと思い込んだまま、ただ待ってた。
Aに対して怒ってるわけじゃない、
むしろ今この瞬間でも恋しいし愛しく思ってる。
離れられるわけない、けど、
このままAにしがみついて何になるんだろう？
A…日本語の先生してくれるかわいいヌナ。
怪我させてしまった人。
責任感じてずっと気にかけてた人。
俺なしでも、立派にやってる。
俺なんて必要ない…？
そもそも俺はAに恋してたのかすらわからなくなってしまいそうだ。でも、Aが翻訳ばかりしてたあの会議室、Aの載った雑誌をマネージャヒョンに頼んで買ってきてもらったこと、手術中の病院の廊下、日本での撮影。インタビューでずっと握っててくれた小さな手、あの東京の夜、カマイシまで走った日、練習室が空いてないって聞いて誰が使ってるか確認したらAだったこと、練習生たちと楽しそうにしてる姿、ステージに立って歓声を浴びて流した涙…全てが俺の心に焼き付いてる。
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にいな(プロフ) - ゆいろはさん» わたしもきすみですよ！笑 雑食とっちらかしなもので〜アイドル大好きなんですよね。ちなみにスヒョンペンです！むしろきすみさんがこの物語読んでくださってるのが光栄ですっ…！ありがとうございます！ (2014年11月1日 13時) (
レス) id: e549a60c07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいろは(プロフ) - U-KISSが出てきたことにビックリなのとそれ以上に作者様がU-KISSを知ってくれてるって喜びの方が大きかったです♪私EXOペンでありながらU-KISSペンでもあるので！これこらも頑張って下さい♪ (2014年11月1日 13時) (レス) id: 025ae9c109 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロン(プロフ) - はいっ☆見守ります♪p(^^)q♪ (2014年1月18日 21時) (レス) id: 0719d3023f (このIDを非表示/違反報告)
ヒボム(プロフ) - にいなさん» 一生お供しますっww (2014年1月18日 20時) (携帯から) (レス) id: f40d4dd15a (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - ヒロンさん» テミンが、頑張れるかどうか!!!!! いまここです！ここが頑張り時です…見守ってください…!! ＞＜ (2014年1月18日 20時) (レス) id: e549a60c07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にいな | 作成日時：2013年12月19日 22時
